観光・レジャー

観光MaaSで繋がる、サスティナブルな観光と地域の未来

TABITO コラム 1 : 本題の前に、サスティナブルツーリズムについて

<PR>旅行カタログギフトEXETIMEで大切な人に、旅をプレゼント

EXETIME(エグゼタイム)

TABITO プレオープン期間(開設2022年2月15日までのテストラン期間)からTABITO開設後約1年を目安に、読者の皆さんにTABITOを活用していただけるよう、TABITOの情報発信の特徴や目的をわかりやすくご紹介していきたいと思います。

観光MaaSで繋がる、サスティナブルな観光と地域の未来と題して、
まずは1回目のコラムにて、TABITO Japanのサイトコピーにも含まれる(サスティナブルな旅と暮らしのWebマガジン)、サスティナブルツーリズムについてお話していきます。

知ってるつもりで、実はよくわからない、という方もきっと多いのではないでしょうか。

よく耳にはするこのフレーズ。まずは、その定義を確認してみたいと思います。

サステイナブルツーリズムとは、本来ある観光地の状態を持続的に保つことができるように、観光地の開発やサービスのあり方を見定め旅行の設定を行うことを意味します。

これには、マスツーリズムやオーバーツーリズムによる自然破壊や環境汚染といった問題が、地球規模で深刻化した背景が大きく関係しています。

地域の自然環境に配慮し、同時に地域で育まれた文化や風土を守りながら、観光地に暮らす人々も、観光客もともに有益な体験や良い状態を保つことが出来ることを目指すことが重要である、という認識が深まりました。

「環境と開発に関する国連会議(地球サミット)」(1992年)に発表された行動計画「アジェンダ 21」に基づき、世界観光機関(UNWTO)、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)、地球会議(Earth Council)の3者により、「観光産業のためのアジェンダ 21」(Agenda 21 for the Travel & Tourism Industry)が1995年に表明されました。

端的な内容として、国連世界観光機関(UNWTO)は、サステイナブルツーリズムを以下のように定義しています。

訪問客、業界、環境および訪問客を受け入れるコミュニティーのニーズに対応しつつ、現在および将来の経済、社会、環境への影響を十分に考慮する観光。

サステイナブルツーリズムは、観光客でだけではなく、地域や住民に対してのメリットも考慮していることが挙げられます。これは、従来の観光の考え方と異なるとても重要な点です。

消費する観光から、地域の住民やその土地の文化へも良い影響を与えることが出来ることが、サスティナブルツーリズムでは、求められているのです。

さらに、従来の観光から、サステイナブルツーリズムへの転換が目指される背景には、マスツーリズムやオーバーツーリズムからの脱却という課題に加え、世界的に新型コロナウィルス感染拡大という、新たな問題が生じたこともあります。

旅行者自身も、サステイナブルな旅への意識が高まることにつながりました。

世界持続可能観光協議会(GSTC)が掲げる持続可能な観光の4つの指標

具体的に、下記の基準が、持続可能な観光には定められています。

1)持続可能なマネジメント

2)社会経済のサステナビリティ

3)文化的サステナビリティ

4)環境のサステナビリティ

<PR>旅行カタログギフトEXETIMEで大切な人に、旅をプレゼント

EXETIME(エグゼタイム)

それでは、サステイナブルツーリズムの実例をいくつか挙げてみたいと思います。

1.岐阜県

持続可能な観光を推進するオランダのNPO“Green Destinations”が選ぶ「2020年サステイナブルな旅行先トップ100(2020 Sustainable Top 100 Destinations)」に白川村が選出され、国際的にも高い評価を得て注目されています。

Japan trip beyond tradition (visitgifu.com)

2. 群馬県みなかみ

群馬県みなかみ町では、自然を守りながら観光客が楽しめる「ラフティング」や、和太鼓、田植えなど文化体験ツアーへの取り組みが行われています。

みなかみ町観光協会 みなかみパーフェクトガイド メイン (enjoy-minakami.jp)

3.フィンランド

サステイナブルツーリズムに積極的に参加する企業や地域を認証、観光事業者や観光客がサステイナブルツーリズムの実践をしやすくする目的で、2019年よりフィンランド政府は、「サステイナブル・トラベル・フィンランド(Sustainable Travel Finland)」を開始。

認証を受けた企業・地域は、持続可能な観光開発に向けた様々な支援が受けられます。

4.パラオ

パラオでは、入国時に「パラオ誓約書(Palau Pledge)」と呼ばれる入国スタンプが押され、署名を求められます。パラオの環境保護を誓った人が入国を許される仕組みです。

5.ニュージーランド

観光業界が提唱する「ティアキ・プロミス」を旅行者に呼びかけています。現地固有の動植物や、自然環境を守るための行動規範を示すこの「ティアキ・プロミス」には、 自然や他人を敬うこと、ゴミの持ち帰ること、安全運転などが記されています。

いかがでしょうか。

サスティナブルツーリズム。旅行者だけでなく、訪れた先の自然や、住む人の環境、文化を大切に守り、双方に有益な観光を育くんでいくことが中核にあると感じられると、観光の捉え方も、今後の可能性も、拡がるようにも思います。そのためには、各国、各地で取り組まれるサスティナブルツーリズムが、これまでの課題を乗り越えるため、新しいサービスや技術、システムも生みだされ、活用されつつあります。

次回は、今注目されている、観光における、情報通信技術(ICT)についてを中心に、本題である、

『観光MaaSで繋がる、サスティナブルな観光と地域の未来』お話させていただきます。

コメント



タイトルとURLをコピーしました