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《TADコラム》大学ラグビー もう一つのドラマ

 

先日の早明戦で2024年シーズンの大学ラグビーのリーグ戦日程は終了しました。

今後は各リーグ上位チーム同士の大学選手権が開催されます。

 

ただ、各リーグの下位2チーム、またその下のリーグの上位2チームはこれから

壮絶な入替戦があります。

この入替戦は、リーグ戦とは違った独特の緊張感の中で開催されます。

勝つにしろ負けるにしろ1発勝負。

スタンドには各校の応援団も詰め掛け、非常に盛り上がります。

ある大学は、OB,や父兄会、地元住民が熊谷に応援に行けるように

特別バスを走らせるようです。(入場券、お弁当付きだとか)

 

関東大学リーグ戦グループの1部、2部、3部リーグの入替戦はこのようになってます。

 

1部、2部入替戦 1215日(日)熊谷ラグビー場

関東学院(1部8位) VS 中央大(2部1位)

日本大 (1部7位) VS 専修大(2部2位)

 

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2部、3部入替戦 128日(日)

国士館 (2部8位) VS 新潟食料大(3部1位) 国士館G

朝鮮大  (2部7位) VS 東京農大(3部2位) 朝鮮大G

 

1部と2部の入替戦は、実力差もほとんどなく接戦が予想されます。

この4校いずれも以前は1部の常連校。特に関東学院は10年連続大学選手権決勝進出という輝かしい栄光がある実力校です。今でいうと帝京大のような無敵の強さでした。

中央大も古豪と言われる強豪校で、強豪校としては少数精鋭のチーム。

中大ファミリーと言われる固い結束力のチームワークが持ち味。

天候がよく、グランドコンディションが良ければ、走力のある関東学院が

やや有利。雨でコンディションが悪ければ、結束力の固い中央大がモール攻撃で

関東学院のディフェンスを粉砕する可能性もある。

どちらにしても接戦になるでしょう。

 

日本大は留学生を突破役に使いFWを前に進めていくパワーラグビーが持ち味。

それに対する専修大は鉄壁のディフェンスで対抗する。

 

2部、3部との入替戦で私Tadが注目しているのは、3部を全勝で制した新潟食料大。

新潟食大は、以前東福岡高校を花園3連覇に導いた谷崎氏がヘッドコーチに就任し、

創部5年目で5部から3部まで駆け上がり、昨年は初めて2部との入替戦に出場しました。

Tadは3年くらい前からこの新潟食大ラグビー部をウォッチしてますが、年々選手層も厚くなり、3部リーグでは敵なしの強豪チームになってます。

ただ、一つ気になるのは2部と3部のラグビーの違いです。

2部リーグのチームは、大学のバックアップで強化指定クラブになってるチームが多く

選手たちも推薦入学組がほとんどです。

グランド、寮、トレーニング設備が充実してます。

3部リーグのチームとはそこが大きな違いだと思います。

国士館は2部の強豪チームとの試合で2部のコンタクトの強さには慣れています。

新潟食大が、2部の強いコンタクトにひるむことなく2部の壁を越えられるか、

国士館が経験の差を見せつけ2部に踏みとどまれるか。

もう一つの試合、朝鮮大VS東京農大 。

ご存じの通り、朝鮮大学校は在日朝鮮人のための大学機関で、ほかの大学のように

ラグビー推薦という制度はありません。

部員も30人前後。2部リーグのチームの中では断トツ少人数です。

そんな状況の中で2部リーグで戦ってることは本当に立派だと思います。

東京朝鮮高校や大阪朝鮮高校といった高校ラグビー界では強豪校出身の選手も多く

超人的なスタミナを武器に伝統のランニングラグビーで今シーズンも国士館から

白星をあげました。

チャレンジャーの東京農大は、以前は2部リーグにいたこともある古豪。

3部の2位争いは大混戦なりましたが、最後は入替戦出場権を手にしました。

その粘り強いラグビーで朝鮮大の低く強いタックル、スタミナ切れしないランニングラグビーに立ち向かってほしい。

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