2023年のラグビーワールドカップのコラムを担当して、TABITOスポーツコンテンツを大いに盛り上げてくれたTADが、パリオリンピック・パラリンピックコラムに戻ってきました!
TADの熱い解説、お見逃しなく!!!!
【プロフィール】
スポーツファンライターTAD
高校、大学でラグビーを経験。卒業後NZのクラブをはじめ世界4ヵ国でプレー。
現在はファン目線でラグビーを観戦。強豪国から今後が楽しみなラグビー途上国にも注目して
一般の方たちにもわかりやすくラグビーの楽しさと魅力を伝えるのがテーマ。
パリオリンピックパラリンピック ラグビー男子最終結果2024.7.29更新
ラグビーセブンス日本代表は、最終順位決定戦でウルグアイと対戦し、10-21で敗れ、最終順位は最下位の12位で幕を閉じた。
私Tadの個人的な考えですが、まずウルグアイに負けるとは思っていなかった半面、それまでの4試合の試合経過を振り返るとまさに防戦一方の試合をしており、体力的に疲弊しきっている状態だったので、もしかしたら・・・という嫌な予感もあった。
結果的にそのもしかしたらになってしまった。
自分たちの意思でアタックを仕掛けて前に向かって走るのと、相手の攻撃に合わせてディフェンスしながら後ろに下がり走るのでは体力の消耗度は大きな差があります。
そこに強烈なコンタクトを受けるのですから、セブンスジャパンの体力は消耗しきっていたはずです。
一方、ウルグアイもこれまで全敗ではありますが、一方的なゲームは少なく競った試合を落としている。つまりディフェンスしている時間はセブンスジャパンに比べて短い=体力的消耗度は日本よりは軽い のではないかと想像した。
結果だけ見れば残念な結果ではありますが、今後の日本ラグビー界に大きな一石を投じた
意義あるオリンピックだったと思います。
選手たちはプライドを持ったルーザーであってほしい。
決勝戦に目を向けると、フランスは絶対的なリーダーでフランスラグビー界の至宝と言われるデュポン選手が圧倒的な存在感を示し、王者フィジーに28-7で完勝。
フランスに金メダル第一号をもたらした。
この試合、後半から出場したデュポン選手は2トライ、1アシストの大活躍を見せた。
3位決定戦では、南アフリカとオーストラリアが激突。
前半は、7-5とわずかにオーストラリアがリード。しかし後半にゲームが大きく動くのがセブンスラグビー。後半、南アフリカは驚異の追い上げを見せ、19-19の同点でロスタイムに突入。そのロスタイム1分、南アフリカは左サイドを突破しトライ。ゴールも決まって
26-19で銅メダルを手にした。
最終順位:優勝 フランス
2位 フィジー
3位 南アフリカ
パリオリンピックパラリンピック 7人制ラグビー日本代表2 2024.7.26更新
睡眠不足と戦いながらレポートします。
前日、NZとアイルランドに負けて後がないラグビーセブンス日本代表は、
予選リーグ最終戦の南アフリカ戦に挑んだ。
予選リーグ第3試合 vs 南アフリカ戦 5-49
前日の疲労からか、前半開始から動きが悪くなかなか相手陣に入ることすらできない状況が続いた。ディフェンス一辺倒となった前半は南アフリカに5トライを奪われ0-35と苦しい展開となった。
後半に入り日本は積極的にアタックを仕掛け南アフリカにプレッシャーをかけていったが
南アフリカのディフェンスを突破することができない。
一矢報いたい日本は、ラインアウトから唯一の大学生選手である植田選手がスピードと
個人技でトライ奪いシャットアウト負けはなんとか回避できた。
結果は、5-49となり決勝トーナメント進出は無くなり、順位決定トーナメントへ進むこととなった。
順位決定トーナメント vs サモア戦 7-42
南アフリカ戦から3時間後、順位決定トーナメントのサモア戦がキックオフ。
予選リーグ3試合で体力は疲弊している日本は、前半サモアの猛攻を防ぐことができず失トライを重ねていった。
後半は疲労と南アフリカのプレッシャーからか、ハンドリングミスが目立ちさらに失点を重ねてしまい、最終スコアは7-42.
翌日、ウルグアイとの最下位決定戦にまわることとなった。
これまでの4試合で日本の得失点差が-142。対するウルグアイは-56と数字だけ見れば日本は非常に苦しい状況ではあるが、何とかウルグアイに勝って有終の美をかざり次の世代につなげてほしい。
(最終順位決定戦 7月27日深夜 vs ウルグアイ代表)
では、今回のセブンス日本代表がこれほどまでに調子が悪いのか?
ワールドセブンスシリーズに参戦しているセブンス日本代表は、3月ロスアンジェルス大会、4月香港大会、5月シンガポール大会と連戦続き。
これはほかの強豪国も同じ条件ではあるが、この連戦の中でどこにピークを持って行って、そのピークの持続をどこまで引っ張れるという想定をしていたか。このような各地を転戦する場合のピリオダイゼーションは非常に難しかったと思います。
はたして今回のセブンス日本代表のコンディション調整はどうだったのか?
またセブンスラグビーという競技は、15人制ラグビーとは違う競技であり、求められるスキル、フィットネス、フィジカルが違ってきます。
ですからトップレベルで15人制ラグビーをやりつつセブンスの代表でもプレーというのは少し無理があるのでは?
今回のセブンス日本代表は、結果だけみれば非常に残念な結果だとは思いますが、これは日本ラグビー界への問題提起をしてくれたものと思いました。
今後、ますます少子化が進む社会の中で、合同チームでの参加と並びセブンスラグビーの大会やリーグ戦を増やし、セブンスラグビーをひとつの独立した競技として発展させていくのはどうだろうか?
昨晩はいろいろなことを考えさせてくれた夜でした。
順位決定トーナメント最終戦はウルグアイと対戦。
セブンス日本代表は失うものは何もない。
ここから日本のセブンスラグビーが新たなスタートをする第一歩を踏み出そう!
がんばれ!セブンスジャパン! Road to the future !
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パリオリンピックパラリンピック 7人制ラグビー決勝トーナメント 2024.7.26更新
各組の決勝トーナメント出場国が出そろい、金メダルを目指し、熾烈な争いが始まる。
決勝トーナメントにコマを進めたのは、NZ、南アフリカ、アイルランド、アルゼンチン、フランス、フィジー、オーストラリア、アメリカの8か国。
決勝トーナメント準々決勝は、NZ vs 南アフリカ。
同じA組同士の戦い。グループリーグの時は、NZが17-5で勝利しましたが、決勝トーナメントでは、南アフリカが14-7でNZの猛攻を振り切り勝利。
ベスト4 1番乗りを決めた。
アルゼンチン vs フランスは、デュポン選手率いるフランスが26-14で南米の雄アルゼンチンを撃破、セブンスラグビーの王者 フィジーはアイルランドを19-15で破り、ベスト4にコマを進めた。
残る一つの椅子を掛けて、オーストラリアはアメリカと対戦。
アメリカ代表の注目選手はセブンスラグビーのスペシャリストで100m10秒台の快速BKベーカー選手。
オーストラリアは前半から自分たちのペースで試合を運び、18-0で勝利。
ベスト4が出そろった。
準決勝は、南アフリカ vs フランス、 フィジー vs オーストラリア となった。
フランスラグビー界の至宝デュポン選手率いる開催国フランスが初の栄冠を手にするのか?
王者フィジーがフィジアンマジックで貫録の違いを見せつけるのか?
南アフリカがセブンスでも自分たちの強みであるフィジカルバトルを見せるのか?
昨年のW杯で予選リーグ敗退し悔しい思いをしたオーストラリアがオリンピックという舞台で雪辱を果たすか?
この4チームならどこが勝って金メダルを手にしてもおかしくない実力国。
みなさんの予想はいかに。
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2024.7.25
日本時間7月25日深夜 いよいよ2024年パリオリンピックパラリンピックがスタートしました。
開会式に先駆け、7人制ラグビー(以下セブンス)、サッカーなどいくつかの競技が開幕を迎えた。
セブンスラグビーの特徴は、1チーム7人で時間は7分ハーフの計14分。
グランドは15人制と同じ広さ。
15人制に比べ、スペースは広くなりスピーディーな試合展開。見ている観客はそのスピード感に魅了されます。
反対にやっている選手たちは、スペースが広い分、1人あたりのディフェンス範囲も広がり非常に体力的にきつい競技です。
セブンスラグビーと言えばフィジー。南太平洋の小さな島国のフィジーはセブンスラグビーの強豪国の一つ。
独特のリズム、フィジアンマジックと言われるどこからでも繰り出す独特のパス、相手を惑わすステップ。
セブンスラグビーをご存じでない方は、ぜひフィジーセブンス代表の試合を見てください。(グループ C組)
第1戦 vs NZセブンス代表 12-40
そんなラグビーセブンス日本代表は、初戦をNZセブンス代表と対戦。
前半開始38秒にトライを奪われたが、すぐさま津岡選手のトライ(コンバージョン成功)で取り返し7-7.しかしここからアタックしている時間よりあきらかにディフェンス時間が長く、失点をkさねていった。前半は7-26。
セブンスラグビーは体力的に攻撃をしているほうが断然有利。ボールを奪われてディフェンスにまわるとそれだけ体力の消耗度が増す競技。
いかに自分たちがボールを支配する時間を長くするかが勝敗のポイントとなるでしょう。
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後半、日本は必至のディフェンスから切り替えしのアタックを仕掛けますが、NZのしつこいディフェンスに阻まれ逆にカウンターを食らうシーンが見られた。
やはり前半にあれだけディフェンスさせられてスタミナを削られたのは後半の動きに
出てきている。
それでも日本は後半、必死のディフェンスで失点は2トライ(14点)に抑え、石田選手のトライで5点奪い、最終スコアは、12-40で負けはしましたが、後半のラグビーができれば次戦に期待が持てる内容でした。
第2戦 vs アイルランドセブンス代表 5-40
セブンスラグビーのツラいところは、1日に数試合こなさなくてはならないことである。
特に初戦でディフェンスに回り走らされてスタミナをロスした試合の次の試合は
身体が動かない。(代表レベルの選手は違うのかなぁ)
今日の第二戦は欧州の強豪アイルランドセブンス代表。
やはり予想通りの展開になりました。
第1戦でのスタミナをロスした影響からか日本はディフェンスの出足が一歩遅れている感じがしました。
アイルランドは横と縦の動きを巧みに織り交ぜてアタックを仕掛け続け
前半は、2トライ(コンバージョン成功)を奪い14点。0-14で前半を終えた。
ここからなんとか逆転を目指し、後半に突入。
後半もアイルランドの攻撃の手は緩むことなく、アタックを仕掛け着実にトライにつなげてきた。この辺りはさすがアイルランドという感じでした。
日本は、後半津岡選手がトライを1本返すのがやっとで、最終スコアは5-40の結果でした。
残りは1試合。相手は南アフリカセブンス代表。
南アフリカも日本と同じように、NZ,アイルランドに負けており共に決勝トーナメント進出の可能性は勝って、ほかの2組(B組、C組)の3位チームとの
得失点差で2チームが決勝トーナメントに進める。
日本の得失点差は―63.南アフリカは―17
各組の3位、4位の得失点差を見てみると、B組ケニアは―33、サモアは―23。
C組ウルグアイは―35、アメリカはー26
数字だけ見ると日本にとってはかなり厳しい状況ですが、そんなことは関係ない。
わずかな決勝トーナメント進出の望みがある限り、セブンスジャパンは全力で戦い南アフリカ戦で大量得点での勝利を目指してくれます!
がんばれ!セブンスジャパン!
初日終わった時点でのほかの組の状況は、B組はアルゼンチンとオーストラリアが予選通過がみえてきた。C組はフィジーの予選通過は現実的、2位通過が熾烈な争うになっている。最終戦、アメリカはウルグアイと、開催国のフランスはセブンスラグビーの王者フィジーと対戦。アメリカは勝つとわずかではありますが2位で予選通過する可能性を残している。2試合終わった時点での得失点差でアメリカは―26、フランスは+7.
アメリカにとってはかなり厳しい状況ですが、フランスがフィジーに大量失点を許すようなことがあれば大逆転の可能性はあります。
私、Tadの予想は、アメリカの奇跡の大逆転予選通過になるのではと期待感から予想します。
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