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《セーリング470級 パリオリンピック》堂々の銀メダル獲得岡田/吉岡組。オリンピックでは、アテネ大会以来20年ぶりのメダル獲得、銀メダルはアトランタ大会に次いで2回目。

《セーリング470級 パリオリンピック》堂々の銀メダル獲得岡田/吉岡組。オリンピックでは、アテネ大会以来20年ぶりのメダル獲得、銀メダルはアトランタ大会に次いで2回目。

下記は公益財団法人日本セーリング連盟発表の内容です。(2024.8.9)

岡田/吉岡組の決勝レースの順位は3位 総合結果を2位で堂々の銀メダル獲得。

男女混合ディンギー種目470級、岡田奎樹/吉岡美帆組が銀メダルを獲得
レース12日目。男女混合ディンギー種目470級のメダルレースが行われ、岡田奎樹/吉岡美帆組が暫定3位からの逆転で銀メダルを獲得しました。
昨日延期になった 470 級のメダルレース。暫定首位は 24 ポイントのオーストリア、2 位は31ポイントのスペイン、岡田/吉岡組は35ポイントで暫定3位、4位は 39 ポイントのスウェーデンという状況でしたが、メダルレースは得点が 2 倍になるため、上位4艇は誰にでも金メダル獲得のチャンスがありました。
スタート5分前から果敢に仕掛けたのが暫定2位のスペインです。良いスタートを切らせないようにと、暫定 1位のオーストリアを徹底的にマークします。2艇の攻防をよそに、岡田/吉岡組はピンエンド(風上に向かって一番左側)からフ
レッシュウインド(他艇の影響で乱れていない風)を掴んでスタートしました。
オーストリアとスペインはレース海面の右側を、岡田/吉岡組は左側の海面を選択します。スウェーデンは最初、左側を選択していましたが、早めにタック(方向転回)し、スペインやオーストリアと同じ方向の海面へと向かいました。ライ
バルたちが右海面を選択する中、岡田/吉岡組はそのまま左海面を伸ばす選択をしました。
日本は上マークに向かう途中で暫定1位に躍り出ますが、レースはまだまだ序盤です。下マークを回ると他艇との位置関係から、日本とスウェーデンは右海面を、スペインとオーストリアは左海面を選択。オーストリアが徐々に追い上げをみせ、岡田/吉岡艇が先行するものの、オーストリアが順位を上げます。
レースはそのまま終盤へ。スウェーデンが日本のすぐ後ろにピタリと付いて順位を暫定3位に上げる一方、スペインは大きく遅れメダル圏内から脱落します。このレース、地元フランスが意地を見せトップフィニッシュ。日本は着順3番、ス
ウェーデンが4番、オーストリアが7番、スペインは9番でした。その結果、総合得点では 38 ポイントのオーストリアが首位となり金メダルを獲得。日本は 41ポイントで銀メダルを、スウェーデンは47ポイントで銅メダルを手にしました。
日本は 2004 年のアテネオリンピック男子 470 級、関一人/轟賢二組の銅メダル以来20年ぶりとなる3個目のメダルを獲得しました。銀メダル獲得は1996年のアトランタオリンピック女子470級、重由美子/木下アリーシア組に次いで2個
目です。
7 月 28 日から始まったパリ 2024 オリンピック。日本代表にとっては最終日の今日、銀メダルを手にし、有終の美を飾りました。
最終成績
https://paris2024.sailing.org/racing/results-centre/

[選手コメント]

470 級スキッパー・岡田奎樹選手
「大会初日は自分の目を信じて、有利だと思うコースを選択して成績が良く、2 日目も強風でしたが自分のコースを引いて首位をキープしました。しかしそれ以降は順位を考えてしまい、相手とのポイントも計算しながらレースをするという意識で、スタート後にファーストシフト(風の振れ)をとったら、マークする相手に合わせていくというやり方をやったんですが、それが大失敗しちゃって。
オリンピックの4日間通して、自分のレース(自分が良いと思ったコースを選択するレース)をしないと成績が出せないというのが分かったので、メダルレースは自分のしたいレースをする、風をちゃんと見極めてレースをするということにしました。
マークする相手と違うコースを引くのがいいかどうかは、コーチとのミーティングで僕はそういうプラン(自分のレースをする)がいいと言い、吉岡さんは違うプランでしたが、チームにとって一番自信があるのは何かというところを判断してやりました。それで負けたんだったら、そもそもそういうオリンピックであって、自分の目(風を読む力)も本当は良くなかったのかもしれないという話になりますし、今回のオリンピックで 8 レースしてきた中で、自分が選んだコースは確実に当たっているので、やっぱり自分を信じるべきだと思いました。
序盤で左海面を選択したのは、今日は左から風が入って、それから20度ぐらい振れて、ある程度ここで固定するだろうと思いましが、風が入りかけの時に左に振ったということは、風は左から入ってくる確率が非常に高いので、その方向にブロー(強い風)が最初に入るのではないかと思いました。見た目にも風が強く見えましたから左を選びました。
オーストリアが途中 10 番で、自分たちが 1 位になったこと分かりましたが、今のオーストリアだったら、そこから 2 つぐらい順位を上げる実力はあるだろうし、スペインのジョルディは 9 番になっていたので、マークするのはスペインではなくスウェーデンのアントンだと思いました。そうすれば、最低でもブロンズにできるなぁと思って、結果、シルバーを手にすることができました。
セーリング競技は選手生命が長いほうですが、でも 4 年に一度って、選手生命から考えても、吉岡さんのように身長が高くて、気合いがある選手とはそう簡単には巡り会えないと思うし、一人乗りではなくペア競技なので、ペアとの相性なども含めればそうそうないことで、そのチャンスを逃さずメダルを獲ったといのは、すごいことなんじゃないかと思いま
す」

470 級クルー・吉岡美帆選手
「この大会で絶対に結果を出したいと思っていて、全力を尽くして頑張りました。最初に狙っていた金は取れなかったですが、でも実力は十分に出せて、実力通りの成績は出せたと思います。
私がミーティングで出したプランは、銀を狙いにいって銅をはずすよりは、確実に 3 位までに入りたいと。銀を決して諦めたわけではありませんでしたが、どうしてもメダルをほしかったので、私たちが先行していたらスウェーデンをおさえに行くみたいな、そういう案を出しました。
男女ペアになったことで男子クルーから女子クルーとなり、もっとアグレッシブにいきたいのに…というもどかしさが奎樹にはあったと思います。私は特別にヨットのセンスがあるわけではないと思うので、そんな私を引っ張って、信じ続けてくれて、ありがとうと言いたいです。東京大会後に(続けるか)悩んだ時期もありましたが、本当に続けてきて良かったなと思います」

JSAF オリンピック強化委員会・宮本貴文委員長コメント
「まずは銀メダルを獲得された混合ディンギー種目の岡田奎樹、吉岡美帆ペアとコーチの土居一斗さん、また選手所属企業であるトヨタ自動車東日本株式会社、株式会社ベネッセホールディングスの皆様にお祝いと御礼を申し上げます。また、陰ながらサポートを頂いたスタッフの皆様を始め、強化に携わって頂いた全ての皆様に御礼を申し上げます。
TEAM JAPAN 一丸となって獲得した銀メダルでした。
目標としていた金メダルにはわずかに届きませんでしたが、20 年振りにメダルを獲得できたことに大きな安堵と嬉しさを感じていると共に、オリンピック強化委員会の使命として、今回の結果を一過性のものとせず、次回、次々回大会での更なる飛躍に繋げていくことをテーマとして、今後益々精進をして参ります。
改めまして皆様のご支援・ご声援に御礼を申し上げます。引続きよろしくお願い致します」

 


《随時更新・セーリング470級 パリオリンピック》メダルレースは明日へ持ち越し 岡田/吉岡組の男女混合ディンギー種目470級

下記は公益財団法人日本セーリング連盟発表の内容です。(2024.8.8)

岡田/吉岡組の男女混合ディンギー種目470級、メダルレースは明日に

日本からの応援団も駆けつけたレース 11 日目。今日予定されていた男女混合ディンギー種目 470 級のレースは、風が弱く長い風待ちの後、予備日の明日に順延となりました。

岡田奎樹/吉岡美帆組が出場する 470 級のメダルレースは、明日午後(マルセイユ時間)に行われ
る予定です。明日は今日よりも強い風が吹く予報です。
オープニンシリーズの上位10艇によって争われるメダルレースは、得点が通常の2 倍(1位2点、2位4点……)になります。岡田/吉岡組は現在31ポイントで暫定3位。1位のオーストリアは11ポイント差、2位のスペインとは4ポイント差、
4 位のスウェーデンとも4ポイント差で、過酷なメダル争いになりそうです。
昨日からの順延で今日メダルレースが行われた男女ディンギー種目。女子のILCA6級は、オランダのMarit Bouwmeester 選手が金メダルを獲得。自身 4つ目(ロンドン五輪で銀、リオ五輪で金、東京五輪で銅)のメダルを手にしました。男子の
ILCA7 級はオーストラリアの Matt Wearn選手が東京五輪からの連覇を成し遂げました。

成績&スケジュール(ワールドセーリング五輪公式大会サイト)
https://paris2024.sailing.org/racing/results-centre/
(審問により成績が変更される場合があります。またレーススケジュールはコンディションによって変更されますので、必ず最新情報をご確認ください)

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[選手コメント]

470 級クルー・吉岡美帆選手
「今日はドキドキしながらレースの開始を待っていたのですが延期になってしまいました。明日も気持ちを切らさずにしっかりレースをしていきたいです」

470 級スキッパー・岡田奎樹選手
「今日は風の予報を見て、戦略を立てていたんですが、風がなかったので、また明日引き続き戦略をたててしっかりレースに挑みたいです。戦略は自分たちのレースをちゃんとすること。その上で、そういう展開(僅差のチームとの接戦)になった時に、点数計算をして戦っていきます。序盤からガシガシいくというよりは、まずはゆっくりしないと。ガシガシいくと
よく分けわかんなくなっちゃったりするんで、全体の様子をみながらやりたいですね」


《随時更新・セーリング470級 パリオリンピック》総合3位をキープし決勝に臨む。岡田 奎樹/吉岡 美帆組

2024/8/6 総合結果3位

R8  3位
R7  9位

下記は公益財団法人日本セーリング連盟発表の内容です。

男女混合ディンギー種目、岡田/吉岡組は暫定3位でメダルレースへ 男女混合マルチハル種目は総合17位で大会を終える

レース10日目。マルセイユは今日も風が弱く、男女混合ディンギー種目470級はジリジリするような微風の中、2レースを実施。オープニングシリーズは全8レースで終了しました。
470 級の岡田奎樹/吉岡美帆組は、9位—3位でフィニッシュ。暫定3位で明日のメダルレース進出を決めました。オープニンシリーズの上位10艇によって争われるメダルレースは、得点が通常の倍(1位2点、2位4点……)になります。岡田/吉岡組と暫定1位のオーストリアとの点差は11ポイント、暫定2位のスペインとは 4 ポイント差のため、十分逆転が狙えます。しかし 4 位のスウェーデンとも 4ポイント差です。明日のメダルレースは痺れる展開となりそうです。
男女混合マルチハル種目Nacra17級は、今日 3レースを行い全12レースのオープニングシリーズが予定どおり終わりました。飯束潮吹/西田カピーリア桜良組は11 位—17 位—11 位とまとめ総合 17位で大会を終えています。
今日予定されていた男女ディンギー種目 ILCA6/7 級のメダルレースは風が弱く、実施できませんでした。メダルレースは明日に持ち越し。明日はILCA6級、ILCA7級、Nacra17 級そして 470 級の 4 種目でメダルレースが行われる予定です。
成績&スケジュール(ワールドセーリング五輪公式大会サイト)
https://paris2024.sailing.org/racing/results-centre/
(審問により成績が変更される場合があります。またレーススケジュールはコン
ディションによって変更されますので、必ず最新情報をご確認ください)

[選手コメント]

470 級クルー・吉岡美帆選手
「1 レース目はいいところを走っていましたが、2 度目の上マークで艇を当ててしまって、すごくもったいなかったなぁと思います。ただ、9 位で入れたのでまぁよかったなと。2 レース目は序盤はいい位置につけていて、最後は 1 艇抜かれましたが 3 位で終われて良かったと思います。
(中止になった 3 レース目を)待っている間は、やりたい気持ちとやりたくない気持ちとどちらもありました。もう少し上と点数を詰めたかったし、後ろとも離したかったので、どっちかというとやりたかったです。ただもっと離されるリスクもあったので、結果的には中止になって良かったのかもしれません。
前回の東京大会の時は、メダル獲得は難しい状態でメダルレースに進みましたが、今回は上とも下とも近いので、なんとしてもメダルは獲得したいです。明日は銀を狙いにいくのか、銅を守るのかでやり方は違ってくると思います。(得点差の少ないチームと一対一の)
マッチレースが始まってしまったらマッチレースをやるしかないです。それをこちらから仕掛けるかどうかはまだ分かりません。今日、何を食べたいか?うーん、無理ですけどお寿司かな」

470 級スキッパー・岡田奎樹選手
「今日はある程度点差を意識しながら、3 レースやって明日に向けて上とトントンぐらいに持っていけたらいいなぁと思ってレースをしていました。暫定 2 位のスペインと 1 位のオーストリアに勝ちにいこうとタッキング合戦し、ちょっと絞めたレースをしていたのですが、途中でポルトガルが入ってきちゃって。正直、ちょっと邪魔だなと思いました。その後、艇団が団子になった時にインシデントがあり、ルール的に自分達がペナルティターンをすることにな
り、順位を下げたことがもったいないと思います。点差が近い艇をどこまで追っかけるのか、どこで切り替えるのか。今振り返ってみれば、そういう練習はあまりしてこなかったかもしれません。追いかける時は追いかけるし、追いかけないときは追っかけない、けっこうスパンと分かれる練習をしていて、どれがミックスしているような練習はしていませんでした。練習でやってないことをやったのが良くなかったのかなぁ。
オーストリアは艇速が速いですね。初日はそう思わなかったのですが、何が違うかは分かりません。それが分かれば話は早いですよね。メダルレースのプランですか?内緒ですよ。楽しみにしていてください。金は厳しそうですが、スペインに勝つ、スウェーデンに勝つこと。そして自分で7〜8番を取らないようにすること。やることをやらないと負ける時は負けるので。明日は思いっきり楽しみたいと思います」

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《随時更新・セーリング470級 パリオリンピック》ノーレースで暫定3位のまま 岡田 奎樹/吉岡 美帆組

下記は公益財団法人日本セーリング連盟発表の内容です。

男女混合ディンギー種目、風弱くノーレースで順位は変わらず  男女混合マルチハル種目は9レースを終え、順位を一つあげる

レース 9 日目。今日のマルセイユは風が弱く、スケジュールどおりにレースが行われませんでした。男女混合ディンギー種目の 470 級は、レース海面を変更してスタートしましたが、徐々に風がなくなり、最初の下マークに到達する前にレースがキャンセルとなりました。その後のレースは行われず、今日は 1 レースも成立しませんでした。
男女混合マルチハル種目のNacra17級は一番沖側のレース海面で3レースを実施。
飯束潮吹/西田カピーリア桜良組は、10 位—17 位—19 位で昨日から順位を一つあげ暫定17位となりました。
セーリング競技の中で参加艇数が最も多い男女ディンギー種目(男女各43艇)は今日が予選最終日でした。男子は風が弱く 1 レースも行われませでしたが、女子はなんとか1レースを実施。暫定トップ、オランダのMarit Bouwmeester選手が2 位と21点差をつけ、明日のメダルレースを待たずに金メダルを確定させました。
Bouwmeester 選手はリオ大会で金、東京大会で銅メダルを獲得し、パリ大会で再び金メダルを手にしました。明日行われる予定の女子ディンギー種目のメダルレースは、銅メダル争いが熾烈を極めそうです。
明日も今日と同じく風が弱い予報です。男女混合ディンギー種目 470 級と男女混合マルチハル種目Nacra17級は明日が予選最終日。Nacra17級は 3レース、470級は今日ノーレースだったため当初の予定より 1レース多い 3レースが行われる予定です。
成績&スケジュール(ワールドセーリング五輪公式大会サイト)
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(審問により成績が変更される場合があります。またレーススケジュールはコンディションによって変更されますので、必ず最新情報をご確認ください)

[選手コメント]

470 級スキッパー・岡田奎樹選手
「風は落ちてくるだろうなと思っていました。イメージ的には最後のたまりの勝負というか、入ってくるというよりは抜けていくところの勝負なのかなと予想してレースをしていましたが、今日は順位が良くなかったので、途中でレースが中止になりラッキーでした」

470 級クルー・吉岡美帆選手
「今日レースができなかったので、明日は3レース行う予定です。あと(予選は)3レースなので、3 レースでやれることをやる。近い点数のチームを意識しつつ、メダルレースに優位なポジションでいけるように戦いたいと思います」


《随時更新・セーリング470級 パリオリンピック》3日目、順位を落とし暫定3位。岡田 奎樹/吉岡 美帆組

2024/8/4 総合結果 3位

R6  12位
R5  14位
R4  6位

下記は公益財団法人日本セーリング連盟発表の内容です。

男女混合ディンギー種目、暫定3位に後退 男女混合マルチハル種目は6レースを終え暫定18位

レース8日目。今日からセーリング競技の新種目、男女カイト種目Formula Kite級のレースが始まりました。これでオリンピック全10種目がマルセイユの海に登場したことになります。
男女混合ディンギー種目 470 級は苦戦をしいられた 1日でした。最初のレースは14 位、続くレースは12位と順位を落とし、前日までの首位から暫定3位に後退しています。
暫定1位はオーストリアのLara Vadlau/Lukas Maehr 組、暫定 2位はスペインのJordi Xammar Harnandez/Nora Brugman Cabot 組です。1 位のオーストリアとは 6ポイント、2位のスペインとは1ポイント差です。また暫定4位のスウェーデン、Anton Dahiberg/Lovisa Karlsson 組とも 1 ポイント差と、上位 4 艇は僅差の接近戦となっています。明日以降も上位4艇による、シビア駆け引きが続きそうです。
男女混合マルチハル種目 Nacra17 級は、今日も厳しい戦いを強いられました。フォイリング艇にとって波のあるコンディションは操船が難しく、トップ集団とは力の差が歴然で、なかなか上位に追いつくことができません。飯束潮吹/西田カピーリア桜良組は、明日以降、少しでも順位を上げるべく気持ちを新たにしてい
ます。
明日は今日より風が弱くなる予報で、470級は2レース、Nacra17級は3レースが行われる予定です。
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[選手コメント]

470 級スキッパー・岡田奎樹選手
「今日のレース、何が具体的に悪かったのか、どこの選択が悪かったのか、まだちょっと整理できていないですが、(吉岡選手との)コミュニケーションが(普段より)少なかったですね。普段は基本的に僕がずっとしゃべっているんですが、しゃべりが少ないということは、自分の中で整理ができていなかったのかもしれません。自分の中では整理していたつもりはないんですが……、分からなくなっちゃって。自分が選択したコースとは違う風が入った時に、どこの判断が違っていて、どこは合っているのかが整理できていなくて、それを抽出するのに時間がかかってしまいました。未だに何が悪かったのか分からないんですけど。
明日に向けてやらなければいけないのは、切り替えること。気持ち的にすごく引きずり下ろされたという感覚が強いので、そういう考え方のケアと、明日からどういう戦いをしていくか、というのをもうちょっと踏み込んで決めておくべきですね。
軽風になったらけっこう自信があるので、一昨日までみたいにレースプランをきっちり固めずに、その場の対応でやりきろうと。そっちの方がブローに対しては敏感なのでいいのかなと思ったんですけど、レースしている間、もしかしたら皆に寄せるとか、そういうところが自然と頭に入ってきちゃったのかもしれないですね。そういうつもりはなかったと思うのですが、そのあたりが本当にそうだったかも分からないので、もう一回考え直して、コースのトラッキングを見て、この時こういうことを考えていたんだけど、実際はこういう見え方だったのかというのはもう少しフラットに考えて、明日は軽風でしょうから、明日の戦い方は先に決めて、しっかりやりきる方向性でやらないといけません。スピード自体は問題ないと思いますが、コースの組み立てがちょっと違ったのかなぁと思います」。

470 級クルー・吉岡美帆選手
「(現在暫定トップの)オーストリアのララとは、女子 470級でリオまで戦った経験があります。どんな選手かというと、負けん気が強いです。負けず嫌いで、けっこう絡んでいくタイプだと思います。
今日はうねりだけが残っていたので、バランスを取るのがけっこう難しくて、自分もバランスをとるので一杯一杯になっちゃって(周りが)見えていなかったです。そこは反省すべきところです」


《随時更新・セーリング470級 パリオリンピック》2日目暫定1位をキープ、岡田 奎樹/吉岡 美帆組

2024/8/3   総合結果 1位

R4  6位
R3  2位

下記は公益財団法人日本セーリング連盟発表の内容です。

男女混合ディンギー種目、暫定1位をキープ 男女混合マルチハル種目は初日のレースから厳しい戦いに

レース7日目。今日は地中海特有の北寄りの強風、ミストラルが吹く1日となりました。レース海面にもよりますが、コンスタントに15〜20ノット、ガストで25〜30ノットの風が吹くコンディションで、男女のディンギー種目ILCA7/6級、男女混合ディンギー種目 470 級、そして今日から男女混合マルチハル種目 Nacra17級のオープニンシリーズも始まりました。また昨日延期になった男女ウインドサーフィン種目のメダルシリーズも行われました。
今日からレースが始まった男女混合マルチハル種目。スキッパーの飯束潮吹選手にとっては東京大会に続き 2度目、クルーの西田カピーリア桜良選手は初めてのオリンピック出場です。
強風予報で難しいレースになることを覚悟していた 2人ですが、ギアトラブルなどもあり成績はふるいませんでした。しかしレースはまだ始まったばかり。明日以降は再び風が弱くなる予報なので、気持ちを切り替えて順位アップを目指しま
す。
男女混合マルチハル種目は1日3レース、計12レースのオープニングシリーズを経て、8月7日に上位10艇によるメダルレースが行われる予定です。

男女混合ディンギー種目470級は今日も予定どおり2レース行われ、岡田奎樹/吉岡美帆組は暫定首位をキープしています。
どちらかというと強風のスピードを課題にしている岡田/吉岡組。強風予報の今日が一つの山場になると意識してレースにのぞみました。1レース目はピンエンド(風上に向かってスタートラインの一番左側)のスタートを決めてレース中盤までトップでしたが、最後のダウンウインドで強風を得意とするスウェーデンに抜かれ
2位でフィニッシュ。続く 2レース目は風向がコンスタントに変わるコンディションの中、スウェーデ
ンを意識しすぎてダウンウインド(風下に向かっての帆走)で後続艇団に追いつかれ、6位でのフィニッシュとなりました。それでも岡田/吉岡組は危なげなく暫定首位を守っています。明日は風が少し弱くなる予報で、岡田/吉岡組が得意な風域になりそうです。
今日行われた男女ウインドサーフィン種目のメダルシリーズでは、新フォーマットならではのドラマがありました。
メダルシリーズはオープニングシリーズの得点がリセットされ、10〜4 位による準々決勝、準々決勝上位2人と2〜3位による準決勝、準決勝上位2人とオープニングシリーズ 1位による決勝が行われ、決勝の着順によってメダルの色が決まり
ます。
大番狂わせは女子iQFOiL級で起きました。オープンニングシリーズで2位に倍以上の点差を付けて独走し、金メダル確実と思われていたイギリスの Emma Wilson選手が、決勝でまさかの最下位となり銅メダルに。レースが終わった瞬間、ボードの上でうずくまり頭を抱えた姿は悲痛なものがありました。優勝はオープニングシリーズ3位のイタリア、Marte Maggetti選手でした。
以前のフォーマット(オープニンシリーズの得点がリセットされずに決勝 1レースだけ行う)であれば、こうした大逆転劇は起こりませんでした。賛否両論はありそうですが、最後まで何が起こるか分からないというスリリングさは、セーリング競技の新しい一面です。

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https://paris2024.sailing.org/racing/results-centre/
(審問により成績が変更される場合があります。またレーススケジュールはコンディションによって変更されますので、必ず最新情報をご確認ください)

[選手コメント]

470級スキッパー・岡田奎樹選手
「1 レース目の2番はまあしょうがないと思います。スウェーデンのアントンは強風が速いですし、最後のダウンウインドではブローの入りを逃してしまって、そこはちょっと運がなかったかなと思います。
2 レース目は、途中からおさえておくべき順位を意識して、ヘダー(風が不利な方向に振れること)でも構わず寄せていったんですが、ヘダー、ヘダーが続いちゃって、後続艇にも追いつかれてしまいました。昨日もやってしまったんですが、相手をガチガチにおさえずにノビノビと、ある程度ソフトにカバーして、(自分の順位を)3 番以内に決定させてから、またダウンウインドで勝負すればいいのに、ちょっと固くおさえてしまい、後ろからドンと追いつかれちゃって、それで結局ダウンウインドも苦しくなっちゃいました。最後のレグで団子になった時、自分たちはルール的に避けなきゃいけないポジションだったので順位を落としてしましました。
振り返れば、なんでそんなことやったんだろうと思うんですけど、その瞬間は固くいったほうがいいなとか思っちゃう。ソフトにいったほうがいいのに、ついやっちゃうんですよね。テンションがあがっちゃって、『いったっれー!』みたいな。(スウェーデンの)アントンが2レース目もいい順位だと、カットしたら(一番悪いレースの点数を削除できる)けっこう上がってくるので、そこ意識しすぎました。その挙げ句、自分だけ順位を落としちゃってね。まぁしゃあな
いですね。
でも、全体的にみれば上出来じゃないですか、今日は風が強く、一番の山場でした。明日からもう少し風が弱くなるので、そうしたら全然問題ないと思います。だから、明日からは期待してください!」

470級クルー・吉岡美帆選手

「今日が山場だと思っていましたが、1レース目、2レース目ともにちょっとしたミスはありましたが、2 位と 6 位、シングルにまとめられたので上出来だったと思います。レース後にハーネスの計測を行いましたが、まったく問題ありませんでした。今日はそうですね、さっぱりしたものが食べたいです」


《随時更新・セーリング470級 パリオリンピック》岡田 奎樹/吉岡 美帆組 初日R1でトップ、R2で2位の好発進

2024/8/2   総合結果 1位

R2  2位
R1  1位

下記は公益財団法人日本セーリング連盟発表の内容です。

レース6日目。今日から男女混合ディンギー種目470級のレースが始まりました。日本からは2023年の世界チャンピオン、岡田奎樹/吉岡美帆組が出場し、初日の2レースを終えて暫定トップ。首位発進と好スタートを切りました。
ゼネラルリコール(複数艇によるフライングでスタートやり直し)で始まった混合ディンギー種目の第 1レース。ピンエンド(風上に向かってスタートラインの一番左側)狙いの岡田/吉岡はやり直しのスタートも攻めきってピンエンドのス
タートを成功させます。そのままプランどおりにレースを進め、一度も先頭を譲ることなくこのレースをトップでフィニッシュしました。
第 2レースもピンエンドからジャストのタイミングでスタート。途中からスイスと競うレース展開となりましたが、冷静なレース運びで 2位をキープ。自らライバルと認めるスペイン(2位)と8点差の暫定1位で、初日のスタートダッシュに
成功しています。
男女混合ディンギー種目は1日2レースのオープニングシリーズ(予選)が8月6 日まで行われ、上位10艇によるメダルレース(決勝)は7日に実施される予定です。
一方、昨日延期となった男女スキフ種目は今日、無事にメダルレースが行われ6名
のメダリストが誕生しました。
女子スキフ種目49erFX級では、トップを独走し暫定2位から逆転での金メダル獲得を確実にしていたオランダが、フィニッシュラインを間違えるというハプニングがありました。トップフィニッシュは暫定 3位のスウェーデン。間違いに気づ
いたオランダが慌ててフィニッシュラインを越えたのは 3番目でした。誰が勝ったのか? 結果は2ポイント差でオランダが金、スウェーデンが銀、暫定1位だったフランスは銅メダルを手にしました。こんな初歩的なミスをトップ選手がする
なんて、と驚いた出来事でした。
男子スキフ種目の49er級ではスペインが金、ニュージーランドが銀、アメリカが銅メダルを獲得しました。
明日は地中海名物のミストラル(地域特有の強い風)が吹く予報です。明日からは
男女混合マルチハル種目 Nacra17 級も始まります。これでセーリング競技・日本
代表全員が出そろいます。
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[選手コメント]

470級クルー・吉岡美帆選手
「今日はめちゃくちゃ緊張しました。でもその緊張が良い集中に変えられたと思います。第 1レースは最初から下スタートで攻めきろうと話しており、想定どおりのスタートが(ゼネラルリコールも含め)切れました。その後の展開もプランどおりでした。明日は風が上がる(強くなる)予報です。まだ細かい作戦は立てていませんが、明日は耐える 1日になる、ということはお互いに認識しています。でも今日、得意な風域で後続にこれだけ点差を広げられたので、明日も余裕をもってのぞめるのではないかと思います。
今年のマルセイユは特に暑いと感じています。ダウンウインドでは喉が乾いて仕
方がありませんでした。明日に備えて力を付けるために、今日はお肉を食べたい
気分です」

470級スキッパー・岡田奎樹選手
「今日はしっかりと攻めきる、というのを目標としていたので、スタートラインの下側、ピンエンドを狙うことをしつこくやって、ゼネリコにも引っかからず、目測を間違えることもなく、距離感もばっちりで、しっかり加速してスタートができ、ほとんど問題はなかったです。
2 レース目は上マークを回った時点でスイスと自分たちの 2艇だけが抜けた状態になり、スイスの後ろにいた自分たちのほうが艇速があったので、うっかり(相手艇の)上側に入ってしまい、スイスにコースの外側に連れて行かれてしまいました。結果的には2位でしたが、その間にスペインに抜かれる可能性もあったので、スイスとはあんな無駄なことはせずに、後続艇団とは十分な距離があったので、スピードを少し落として距離を保ちながら勝負すれば良かったなというのが反省です。
明日は風が強い予報です。風が強いとスピードが速い順に順位が決まりますし、強風が得意な選手がいるので、自分たちはまぁ 5番ぐらいでいいんじゃないですか(笑)。オリンピックに向けて調整したセット(艇、セール、マスト)では、まだ彼ら(五輪出場選手)と強風での手合わせをしていないので、正直、強風でのス
ピード差が分かりません。走り始めて速いと思ったらトップを狙いますし、10番目ぐらいだと感じたらそこを目指します。だから明日はあまり期待しないでください」

 

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