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《ラグビー・TADコラム》高校ラグビー花園予選東京都決勝

 

【第1地区決勝 目黒学院vs成城学園】

 

全国制覇5回の古豪目黒学院と近年力をつけてきた成城学園との戦い。

 

目黒学院は、バックス並みの走力あるフッカーの岩崎くん、突破力あるフランカーの阿部くん、ロックのフィッシャーくん、そして怪物ロケティーくんと必ずゲインラインを切ってくるタレント揃い。

渡部くんと石掛くんのハーフ団は安定してるし、ウイングにはキックも蹴れる及川くん、フルバックには高校ラグビー界でも屈指のフルバックである中村理応くん。

こちらも昨年から全国の舞台で経験積んでいる大舞台に慣れた選手たち。

一方、成城学園は、チームの要の仲西くんが準決勝で足を痛めてリザーブに入ってるが、走る事は出来ない。成城のバックスはスタンドオフの井手くんとフルバックの仲西くんで攻撃のリズムを作ってきた。

仲西くんが万全のコンディションで出場が出来ない事は成城には大きな痛手でしょう。

 

試合開始から前半20分過ぎまでハンドリングミスが目立ち、なかなかリズムに乗れない目黒学院。

その中でもフッカー岩崎くんのまるでウイングかと思うような快走で先制トライを奪うと試合の主導権を取った。

一方、成城学園も攻撃が単発で分厚い目黒のディフェンスラインをなかなか突破出来ない。

前半は21-0と目黒リードで折り返す。

成城学園は、後半の入りでなんとか先にトライを取りたい。

しかし後半最初のトライは目黒学院。

ラインアウトから力強いモールで前進、最後はサイドから岡田くんが抜けトライ。

しかし成城学園も負けてない。

キャプテンNO8の染谷くんが力強い走りで抜けてトライ。

目黒は取られた直後に今度はバックスの鮮やかなアタックからトライを取り返す。その後は目黒が安定した攻撃を見せてトライを積み重ねた。

成城学園は試合終了間際にスタンドオフの井手くんの個人技で抜けてトライ。

最終スコアは45-12で目黒学院が勝ち、5大会連続23回目の花園出場を決めた。

目黒学院の課題としては、試合への入りの悪さだと思います。

花園まで残り1か月強。ここを修正して選抜大会ベスト8以上の成績を期待してます。

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【第2地区決勝 国学院久我山vs 早稲田実業】

 

第二地区決勝戦は、國學院久我山と早稲田実業の戦い。

注目は園部ツインズの戦い。

久我山のウイング園部友大くんと早実のセンター園部心大くんは双子の兄弟。

スタンドで見守るご両親はどのような気持ちでこの決勝戦を観戦されているのか。

試合は経験豊富な久我山が主導権を握り24-5で前半を折り返す。

Tadが気になった場面が後半にあります。後半8分、早実の反則で得たペナルティ、通常ならタッチに蹴り出してラインアウトからモールというのが久我山のパターン。しかしペナルティゴールを選択し、着実に加点。27-5とした。

本当の意図はわかりませんが、久我山のこの試合における勝利への執念を感じました。

このペナルティーゴールの成功により、早実は3つトライしてコンバージョンキックを全て成功しても追いつかない点差となります。残り時間も少なくなり早実には当然焦りも出て本来の持ち味も出しにくくなったでしょう。

相手に心理的にも重圧をかける戦い方はさすが久我山といった感じです。

結局、早実は1トライを返すのがやっとで、最終スコアは27-10で國學院久我山が2大会ぶりに花園に返り咲くことになりました。

目黒、久我山は昭和の時代、全国高校ラグビーを牽引してきた古豪。

揃って花園に出場して、第二次目黒、久我山時代を築いて欲しい。

両チームには花園での活躍を期待してます。

 

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