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鹿児島県・天城町の伝泊が国連世界観光機関の「ベスト・ツーリズム・ビレッジ2024」認定!

 

ー「ベスト・ツーリズム・ビレッジ2024」に、新たに鹿児島県天城町と山形県西川町が加わる。ー

TABITOでも継続的に取材を行っている長野県白馬村も認定されている「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」は、国連世界観光機関によるプロジェクトで、国内では、北海道ニセコ町、京都府南丹市美山町、北海道美瑛町、宮城県奥松島地区、長野県白馬村、岐阜県白川村の6地域が2023年までに認定されており、2024年は、世界55か国が認定され、そのうち、鹿児島県天城町と山形県西川町が、新たな「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に加わった。
今回、鹿児島県天城町の『伝泊』について、奄美イノベーション株式会社から発行されたプレスリリース情報を下記に転載。

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この度、国連世界観光機関(UN Tourism)による「ベスト・ツーリズム・ビレッジ2024」において、山下保博 / 建築家(伝泊 代表)が総合プロデュースした「鹿児島県 天城町」の持続可能な観光地域づくりの取り組みが認定されました。

山下は、日常に埋もれていた天城町の魅力や特徴を発掘・再編集し、集落文化 × 地域住民と共に創る「日常の観光化」をテーマに掲げ、伝統文化や自然環境を次の時代に伝える持続可能なまちづくりを実践するための提言や支援を行ってきました。

この認定を通じて、天城町の豊かな文化と自然の魅力をより多くの人に知っていただく機会となれば幸いです。また認定に際し、天城町を体験できる特別プランを「伝泊」でご用意いたしました。

●ベスト・ツーリズム・ビレッジとは

 ベスト・ツーリズム・ビレッジとは、国連世界観光機関(UN Tourism)が2021年に開始したプロジェクトで、持続可能な観光地域づくりに取り組む優良な地域を認定するものです。

認定される村・地域は、地域固有の文化や自然環境を保護しながら、訪問者と住民の交流及び雇用創出を通じた地域経済の発展を目指していることが求められます。

UN Tourismの公式サイト:https://tourism-villages.unwto.org/en/villages/
観光庁の公式サイト:https://www.mlit.go.jp/kankocho/news07_00006.html

《「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」認定地域》

・世界での認定地域:130地域(2023年まで)

・日本国内の認定地域:6地域(2023年まで)

●次の時代へ伝えていきたい、「天城町の日常」の観光資源

 天城町は鹿児島県の徳之島北西部に位置し、徳之島空港と平土野港を有する交通の要所で、さとうきびや畜産、ジャガイモをはじめとし、果樹や花卉といった農業が盛んな地域です。町の理念「ユイの心で命つむぐまち あまぎ」は、共同作業などを通じて喜びや困難を分かち合い支え合う「ユイ」の精神を表し、今も地域に深く根付いています。ユイの心や天城町の文化を継承していくため、行政・地域住民・民間企業が連携し、様々な取り組みを行ってきました。このような持続可能な地域づくりが、今回のベスト・ツーリズム・ビレッジの認定に繋がりました。下記では、天城町が推進する「日常の観光化」した取り組みをご紹介いたします。

サトウキビ畑

《循環型の取り組みを行う「農業」》

天城町は、鹿児島県内でも特に大規模な収穫面積を誇る「サトウキビ(黒糖の原料)」の主要生産地域です。

サトウキビの葉を牛に与え牛の糞を肥料にするなど、農業と畜産業の間で資源を循環させる循環型農業を推進し、継続のための就農支援活動も行われており、持続可能な生産体制の確立に寄与しています。

松原闘牛場の練習風景

《人と「牛」との共生文化》

徳之島における闘牛文化は400年以上続いており、島のアイデンティティの一部として伝統行事や日常に根付いています。

島内では年間約20回ほど闘牛大会が盛大に開催され、天城町にある「松原闘牛場」では、稽古の観戦やブラッシングや餌やりなどのふれあい体験も可能です。子ども達と牛が砂浜やまちなかを散歩する姿は天城町の日常風景の一部です。闘牛以外には畜産業も盛んであり、特産品に指定されています。

天城町の海

《生物多様性に富んだサンゴ礁の「海」》

奄美群島の海域に発達する多様性に富んだサンゴ礁は、天城町の海中でも観測することができます。また景勝地「犬の門蓋」は、隆起サンゴが長年浸食されたことで創られた奇岩の一つです。

その他7000年以上前の土器が発掘された水中鍾乳洞「ウンブキ」をはじめ、琉球列島の先史時代に関する重要な遺跡が複数あります。冬期はホエールウォッチングも可能で、1年を通して海の観光楽しむことができます。

アマミノクロウサギ

《特別天然記念物の生きた化石「アマミノクロウサギ」》

世界自然遺産に登録された山々には、徳之島と奄美大島のみに生息する、天然記念物であり絶滅危惧種での「アマミノクロウサギ」をはじめとする多くの希少な動植物たちが生息しています。

人々の暮らしの中にクロウサギが現れる稀有な集落もあります。

「アマミノクロウサギ観察小屋」やナイトツアーの参加で、希少野生動物を気軽に観察できます。

●天城町での山下保博のまちづくり

建築家 兼 まちづくりプロデューサーである山下保博は、2018年に「伝泊 徳之島」を天城町にオープンして以降、天城町の伝統的・伝説的な建築や集落文化を次の時代に伝えることを目的とした宿泊施設の運営や、集落住民のコミュニティの場、そして地域食材の魅力を体験できる「伝泊 Cafe&Office」の運営などを中心に、行政や集落と連携したまちづくりの取り組みを継続して行っています。これらの取り組みは、「ベスト・ツーリズム・ビレッジ2024」において地域が観光のために推進した最も革新的な取組の一つとして評価されています。

1.伝統的・伝説的な建築を宿泊施設として再利用することで、集落の景観を継承する

伝泊 サンゴ石小屋のある宿

奄美群島は複数の文化の流入や、温暖な気候の影響で独自の文化や建築が生まれたものの、時代の変化や自然環境保護の観点から新しく建設できないものがあります。

そのため、奄美独自の伝統的な建築様式を残した建物を保存することで、伝統的な古民家が立ち並ぶ集落の景観を継承することに寄与しています。サンゴ石小屋や琉球様式が残る歴史的で貴重な伝統的な建築や、国立公園内にある伝説的な建物を改修した宿もあります。

2.シマッチュとの交流を通じた文化体験で、集落文化を次の時代へ伝える

追い込み漁体験の様子

集落にとっては日常でも、観光客にとっては特別な体験を発掘し再編集した体験プログラムの提供を行っています。ビーチから徒歩10秒の場所に位置する「海亀ビーチの宿」では、島のおじから教わる伝統的な漁法「追い込み漁」の体験ができます。

高齢化や後継者不足により失われつつある追い込み漁の案内役をシマッチュが行うことで、地域に根付いた伝統漁法を次の時代へと受け継ぐことを目指しています。

3.地域食材を使用した食の魅力発信と、集落と観光客の交流拠点「伝泊 Cafe&Office」

伝泊 Cafe&Office

空き屋となっていた1階部分を改修した「伝泊 Cafe&Office」では、徳之島産を中心に、奄美群島産の新鮮な有機野菜や調味料等の食材を使った地産地消の推進や生産・輸送に関する環境負荷の軽減を目指しています。

また、利用者はシェアオフィスとしての活用も可能であり、集落住民と観光客が集うコミュニケーションの場としても活用されています。

●「ベスト・ツーリズム・ビレッジ認定記念プラン」販売開始のお知らせ

天城町がベスト・ツーリズム・ビレッジに認定されたことを記念し、「ベスト・ツーリズム・ビレッジ認定記念プラン」を販売いたします。より多くの方にお越しいただき、天城町の魅力を体験していただけましたら幸いです。

また、徳之島(天城町)と奄美大島のアイランドホッピングをお楽しみいただけるよう、奄美大島空港の近くに位置する「伝泊 赤木名 ホテル」でも記念プランを販売いたします。徳之島と奄美大島それぞれの文化や日常の魅力に出会う旅をお楽しみください。

《「伝泊 徳之島(天城町)」プラン概要》

朝食付き2泊プランの料金が通常より20%OFFで提供!

・販売期間:2024年11月20日~2025年3月16日

・宿泊期間:2024年11月20日~2025年3月16日

・対象の宿:伝泊 徳之島(天城町)

※サンゴ石小屋のある宿、海亀ビーチの宿、展望台のある宿

・料金:2名利用時/1人・泊 料金 6,240円(サ・税込)〜

・定員:1~6名(各宿の定員に準ずる)

・予約URL:https://reserve.489ban.net/client/den-paku-amagi/0/plan/

《「伝泊 赤木名 ホテル」プラン概要》

朝食付き1泊プランの料金が通常より15%OFFで提供!

・販売期間:2024年11月20日~2025年3月16日

・宿泊期間:2024年11月20日~2025年3月16日

・対象の宿:伝泊 赤木名 ホテル

・料金:2名利用時/1人料金 6,840円(サ・税込)〜

・定員:1~2名(各客室の定員に準ずる)

・予約URL:https://reserve.489ban.net/client/den-paku-thehotel/0/plan


●山下保博とまちづくりについて

奄美大島出身の建築家・山下保博が率いるまちづくり集団(右図参照)。世界の中でも多様性のある、奄美群島の集落文化を持続させ、みんなが美しく健やかに生活できるよう、小さな集落を幸せにするまちづくりを実践しています。

このような奄美方式のまちづくりで、助けを必要としている全ての集落を幸せにすることを目指して。小さな声に寄り添い「誰一人、何一つ取り残さない社会」の実現に向け、奄美から世界へイノベーションを起こしていきます。

公式HP:https://www.machizukuri.yamashita-yasuhiro.net/

まちづくり集団の組織図

●伝泊について

世界自然遺産に登録された豊かな自然や、何百年も継承されてきた「しま」(集落)ごとに異なる約360の集落文化を守り未来へ伝えていきたいという想いから2016年にスタートした伝泊は、4種類の宿泊施設『伝泊 古民家』『伝泊 赤木名 ホテル』『伝泊 ドミトリー&ランドリー』『伝泊 The Beachfront MIJORA』からなり、集落住民と観光客との交流を促進するまちづくりを行っています。現在、奄美大島・徳之島・加計呂麻島の3島に42棟52室の宿泊施設を展開しています。

公式HP:http://den-paku.com/

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