《TADコラム》第26回全国高等学校選抜ラグビー大会組み合わせ決定
【プロフィール】
スポーツファンライターTAD
高校、大学でラグビーを経験。卒業後NZのクラブをはじめ世界4ヵ国でプレー。
現在はファン目線でラグビーを観戦。強豪国から今後が楽しみなラグビー途上国にも注目して
一般の方たちにもわかりやすくラグビーの楽しさと魅力を伝えるのがテーマ。

いよいよ3月23日(日)より31日までの予定で、埼玉県の熊谷ラグビー場にて選抜大会が始まります。
組み合わせおよび協会推薦による出場枠2校が決まりました。
まず推薦校としては、関東地区の山梨学院、九州地区の大分舞鶴が選出されました。
個人的には、国学院久我山、東海大仰星、大分東明、石見智翠館あたりから選出されるのではと予想してましたが、見事に外れました。
1回戦の主な対戦カードを見てみましょう。

【佐賀工業VS国学院栃木】
【東福岡 VS 流経大柏】
【京都成章 VS 目黒学院】
【茗渓学園 VS 大阪桐蔭】
【京都工学院VS山梨学院】
いきなり初戦からこんな豪華なカード~!っていうくらいの好カード。
1回戦見るだけでお腹いっぱいになりそう。
選抜大会は、これがあるから面白いんですよ。
この中でも、佐賀工業VS国学院栃木は注目カードです。
佐賀工業は九州地区で東福岡という大きな壁に挑戦し続けている強豪チーム。
一方の国学院栃木も関東地区で桐蔭学園の壁を越えられずにシルバーコレクターに甘んじている。
いわば同じような状態の2校。
果たしてどちらが1回戦を突破できるか。
佐賀工業の快速ウイング内田くんに注目。
もう一つの注目カードは、京都工学院VS山梨学院。
推薦で選出された山梨学院ですが、重量FWで前にでるフィジカルラグビーを得意とする
チームで、長年日川高校の独占状態だった山梨県高校ラグビー界に旋風を起こし、
花園でも持ち前の強力FWで注目を集めた。
京都工学院は、言わずと知れた『旧伏見工』で、昨年は9年ぶりに花園に帰ってきた古豪。
京都工学院の名前では初の花園出場となり話題を集めた。
3月の熊谷は午後から風が強いんですよ。キック蹴るほうも注意しないと風に乗って
距離が出すぎてダイレクトタッチになったりと。
風上、風下での戦い方を考えたゲームプランが楽しみです。
山梨学院は、風下の時にいかにFWでボールをキープしながら前に出れるかが勝負の
ポイントになりそうです。
『裏花園』と呼ばれるサニックスワールドユース予選会の王者京都成章は目黒学院と対戦。
サニックス予選会の決勝では、東海大相模を36-0のシャットアウトに抑えて優勝。
目黒学院は、先月行われた関東新人戦大会でその東海大相模に19-34で負けてます。
この対戦成績だけ見ると京都成章が優位ですが、目黒学院は昨年の選抜大会で、東福岡、
天理に勝利するといった二試合連続でジャイアントキリングをしています。
目黒はロングキックを蹴れるスタンドオフ、フルバックがいます。風上の時は
キックでの大きなゲインができる。風下の時は、昨年はフランカーで走力を見せつけた
阿部君が今年はフッカーに入って、FWをひっぱります。
もちろん最終兵器のロケティーくんも健在です。
このピースがうまく機能したらひょっとしたら・・・
今年の選抜大会でもジャイアントキリングを起こせるか。
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