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《セーリング・速報》パリ2024オリンピック内定選手記者発表 男子iQFOiL級 富澤慎選手、女子49erFX級 田中美紗樹/永松瀬羅組

パリオリンピック・セーリングのレース結果を随時更新しています。

《随時更新・男子iQFOiLパリオリンピック》日本代表 富澤慎選手の果敢な攻め、新種目の迫力に大いに沸いた予選。メダルレース進出はならず総合18位
《随時更新・男子iQFOiLパリオリンピック》日本代表 富澤慎選手の果敢な攻め、新種目の迫力に大いに沸いた予選。ー富澤慎選手メダルレース進出はならず総合18位ー 上位争いに食い込む、果敢な攻めのレースもあった日本代表富澤慎選手ですが、パリオ...
《随時更新・49erFX (女子スキフ) パリオリンピック》日本代表 田中美紗樹/永松瀬羅組、メダルレース進出ならず 
《随時更新・49erFX (女子スキフ) パリオリンピック》日本代表 田中美紗樹/永松瀬羅組、メダルレース進出ならず 日本代表 田中美紗樹/永松瀬羅組 17位 2024/7/31 R12 11位 R11 19位 R10 13位 下記は公益財...

2024年パリオリンピック 代表選手記者発表の最新記事は下記です。↓↓(2024年6月28日記者発表)

《セーリング・2024年パリオリンピック代表選手》マルセーユの海の印象と抱負を語るーNacra17級、470級、49erFX級そしてiQFOiL級、代表選手そろい踏みー 
パリオリンピック・セーリングのレース結果を随時更新しています。 6月28日(金)、2024年パリオリンピックの公式ユニフォーム発表会と代表選手記者会見がジャパンオリンピックスクウェア(東京都新宿区)で行われ、Nacra17級、470級、49...

 


2024年5月8日(11時)にて、日本セーリング連盟主催による、パリ2024オリンピック内定選手記者発表が行われ、男子iQFOiL級 富澤慎選手、女子49erFX級 田中美紗樹/永松瀬羅組がメディア各社の質問に答えました。
(会場:ジャパンスポーツオリンピックスクウェア(東京都新宿区))

男子iQFOiL級 富澤慎選手

ーラストチャンスレガッタを終えての心境についてー
オリンピック国枠がまず取れたことにほっとしています。iQFOiLという新種目に切り替わって、3年間低迷していました。これまで応援してくれた人に感謝しています。
ラストチャンスレガッタに関しては、実力を遥かに上回る結果だったと思っています。
中村コーチと2年間、二人三脚でやってこれたことが、結果に結びついた大きな要因だと思います。
新艇種に切り替わって新鮮な気持ちが強かったです。格上の選手と戦う上で、パリオリンピックに向けて、しっかり努力していきたい。

ーパリオリンピックの目標についてー
上位を狙います、というのはなかなか難しい。ルールも少し変わっています。(前回の東京オリンピックまで)と大きく変わったのは、一発勝負のルールになっているところ。10位を何とか獲得して、チャンスを狙っていきたいと思います。

ー日々支えてくれているご家族への思いについてー
家族はもちろんそうですが、活動と結果を見てきた方々は、ほとんどの方が無理じゃないかと思っていたと思う。そういう意味で、周囲の人は一番喜んでくれているのではないかと思っています。

ー39歳という年齢を踏まえて大変なことなどありますかー
39歳という年齢については、特にないです。それは日ごろからサポート、バックアップしてくれる人たちがいるからこそのこと、そう感じています。

ーオリンピック5大会連続出場についてー
5大会連続出場は、光栄なこと。ただ5大会出場までは、何人かいるが、6大会、7大会は、ほとんどいない。
ラストチャンスレガッタは、緊張とストレスがかかっていました。でも他の若手の方が、もっとストレスかかっているようだった。
結果が出ずやめようか葛藤がありました。東京オリンピックまでは、10番以内に入っていたところが、新しい種目になってから、成績がなかなかでなかった。
苦戦の状況で、所属するトヨタ自動車(トヨタ自動車東日本株式会社)の応援があったからこそ、続けて来れました。
日々の練習から、ケガを恐れず、乗り始めてすぐで、骨を折った。左の手の甲。

ー中村コーチに向けられた質問:富澤選手の強さについて。また中村コーチがどのようにアドバイスして来たかー
(まず取り組んだのは)何が原因で結果が出ないか。スピードを上げないと結果は出ない。とにかく、何が原因か追究して、一つ一つ取り組んでいきました。ー
あとは、2月のレース(スペインで開催の 2024 年 iQFOiL 級世界選手権)でも自信がもてないところに、背中を押した、くらいでしょうか。
ラストチャンスレガッタでは、道具選びが良い方に転じ、スピードが上がった。そこでスイッチが入ったのではないでしょうか。思い切りレースに臨むことが出来ました。

ー増量など、苦労についてー
iQFOiLに種目が変わって、まずスピードが上がります。体重も増量し、前回の東京オリンピック時で、70kgだったところが、今回は、90kgにまでなっています。(そういうところは)楽しくやってこれた。
他は、乗りこなすテクニックがすごく違ったと感じています。恐怖との闘い。
スキルの違い。ラストチャンスレガッタで知ったのですが、今回(新ルール)のレースで大きな違いは、「一発勝負」であること。今まで以上に全員が攻めて来る。必ずしもうまくいくものじゃないので、気持ちの整え方は必要だと思っています。

ー東京五輪やりきれなかったところがあったとのこと。またその後の再起についてー
東京オリンピックの時は、海外を拠点に、コーチも海外のコーチをつけてトレーニングに臨んでいました。それが自粛期間で完全になくなって1年。調子も上がっていたところだったので、その状態で、オリンピックを迎えたかったというのがありました。

ー趣味についてー
今は競技と子育てでいっぱいいっぱい。趣味を失ってしまいました。

女子49erFX級 田中美紗樹/永松瀬羅組

永松選手への質問:
ーラストチャンスレガッタを終えての心境についてー
海外の選手とは、力量を感じながら、やっていた中で成績を出せて、とにかくほっとしています。
次に向けて頑張れる力になったと思います。
レースの中では、うまくいったとは感じていませんでした。徹底して取り組んで、力が発揮出来たら、国枠が取れるのではないかとは、思っていました。

ー世界と戦えるイメージについてー
プリンセスソフィアでは、低風域での戦いでした。体格の小ささもあるが、練習を積んできた力が発揮できました。
最大限のパフォーマンスをしたいと思っています。

ー49erFX級のキャリアは、松永選手の方が長いというところで、田中選手へのサポートやアドバイスなどはありましたか?ー
田中選手に対して、操作に苦戦しているところがあったので、自分が補えるところがあるか意識したり、何かアドバイスできることがあるかとか、より上手くやっていくにはどうすればいいかなど、(田中選手が)スキルを上げていけるために考えて取り組んでいました。

ー永松選手はクラシックバレエを習っていたとのこと、セーリングの分野に役立つことはありますか?ー
クラシックバレエは身体を使って自由自在に表現する世界です。船のバランスをとる。力の差を感じ取る。
そういうところに、役立つところがあると思います。

ー契機づけになった大会など振り返ってみてー
昨年の9月のアジア大会は銀メダル、ターニングポイントの大会でした。トップの中国の選手と互角に戦えていました。
その大会から、少しずつ成績を出せるようになっていきました。

ーパリオリンピックへの意気込みについてー
初めての出場。いままでのレースとは違う雰囲気を楽しみながら挑戦していきたいです。
江の島のハーバーなどで、49erFXを観ていました。オリンピックキャンペーンをしたいと思った時に、豊田自動織機さんに声をかけていただいた。

ー田中選手とのペアの経緯についてー
田中選手とは、同じ大学、ヨット部で一緒に乗っていました。ジュニア時代からよく知っていたので、田中選手とだったら上手くやっていけると思って、私から声をかけました。

ー食べたいものー
地元のパンケーキ屋さんのパンケーキが食べたいです。

ー趣味についてー
ご褒美とかに、甘いものを食べること。プリンが一番好きです。コンビニのプリンで満足できます。

田中選手への質問:
ーラストチャンスレガッタを終えての心境についてー

小さいころからの目標に出れて嬉しい。実感がわかないところがある。
ラストチャンスレガッタを迎える直前にいい成績を出せました。風が弱い中で、力が出せました。課題はまだまだ残っているので、克服したい。

ーパリオリンピックへの意気込みについてー
常にチャレンジという気持ち。失うものは何もないという気持ちで臨みたい。
470級は、座るポジションから、今回は、二人とも立って操縦する。自分が失敗すれば、ペアが飛んで行ってしまうなど、ある。増量も大変。今8キロ増量。自分たちが納得するレースをして、いい報告をしたい。

ー契機づけになった大会など振り返ってみてー
プリンセスソフィアは、緊張はなかった。いい結果を得られていた。自分たちの強みが出てきたと思います。
アジアでの大会の積み重ねもそうですが、世界選手権でゴールドフリートには残れなかったが、自信につながりました。

ーペアを組んだ経緯についてー
470級で目指したい思いがあったがあったけれど、大学生でペアも決まっていなかった。オリンピックの自分の夢をかなえるために、豊田自動織機さんから声かけていただいて、チャレンジして永松選手とペアを組んだ経緯です。

ー趣味についてー
インドアでYOUTUBE見たり、音楽聴きながらドライブしたり。一人で過ごすことが多いです。
日本のヒットナンバーも聴きますが、ヒップホップとか好き。

ー山田コーチへの質問:二人の成長ぶりをどうみますか。ー
大きなミスをしないでレースが出来たと思います。理にかなったことをやろうと取り組ん出来で結果に繋がったと思います。風が弱い中での強みに加え、今後強風でのレースにも結果を出すなど、課題に取り組んでいきます。

記者発表の出席者

出席者: 男子iQFOiL級代表内定選手 富澤 慎 選手
女子49erFX級代表内定選手 田中 美紗樹(スキッパー)選手
女子49erFX級代表内定選手 永松 瀬羅(クルー)選手

・宮本 貴文氏
日本セーリング連盟オリンピック強化委員会委員長
JOCハイパフォーマンスディレクター
・中村 健一氏
日本セーリング連盟オリンピック強化委員会ヘッドコーチ
JOCナショナルヘッドコーチ
・三部 泰誠氏
日本セーリング連盟オリンピック強化委員会コーチ
JOCナショナルチームコーチ
・中村 健次氏
トヨタ自動車東日本 セーリングチームコーチ
・山田 寛氏
豊田自動織機 セーリングチームコーチ


以下は、公益財団法人日本セーリング連盟発行プレスリリース情報を転載

【代表選手プロフィール】

男子ウインドサーフィン種目・男子 iQFOiL(アキューフォイル)級
富澤 慎(とみざわ まこと)

所 属: トヨタ自動車東日本株式会社
生年月日: 1984(昭和 59)年 7 月 19 日
身長・体重: 181cm・90kg
出生地: 新潟県
新潟県柏崎市立荒浜小学校卒業
新潟県柏崎市立第一中学校卒業
新潟県立柏崎工業高等学校卒業
最終学歴: 関東学院大学卒業
家族構成: 妻、娘(11 歳)、息子(8 歳)、息子(1 歳)
競技開始: 9 歳
きかっけ: 父親の影響でウィンドサーフィンを始める
主な経歴: 2008 年北京オリンピック男子 RS:X 級 10 位
2010 年広州アジア大会男子 RS:X 級 4 位
2012 年ロンドンオリンピック男子 RS:X 級 28 位
2014 年仁川アジア大会男子 RS:X 級 5 位
2016 年リオオリンピック男子 RS:X 級 15 位
2018 年ジャカルタアジア大会男子 RS:X 級 4 位
2021 年東京オリンピック出場男子 RS:X 級 16 位

五輪とは?: 最高峰のチャレンジレース。オリンピックに 4 大会・同種目で出場
すると自分の実力、立ち位置が分かりチャレンジ感が薄れてしまう。
新艇種になりチャレンジする楽しさを実感した

東京大会が終わった時の心境:
自分にできる事は全てやったキャンペーンであったが、自粛期間で失ったモノは大きく、最後までやり切った状態でオリンピックを向かえたかった。パリ大会から新艇種に変わった事で、新たな気持ちでキャンペーンをスタートする事ができた。新しい技術習得や増量の為の新しいトレーニングの日々は充実していたが、レースでの結果は苦戦が続き、常に引退するべきか葛藤していた

パリでの目標: 新種目のフォイル分野でも日本人が世界に通用することを証明し、次世代に繋げたい
その他のスポーツ歴:水泳、水球、アルペンスキー

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女子スキフ種目・女子 49erFX(フォーティーナイナーエフエックス)級
田中 美紗樹(たなか みさき)スキッパー

所 属: 株式会社豊田自動織機
生年月日: 1997 年(平成 9)年 11 月 23 日
身長・体重: 154cm・64kg
出生地: 大阪府
大阪市立加島小学校卒業
関西大学第一中学校卒業
関西大学第一高等学校卒業
最終学歴: 早稲田大学卒業
家族構成: 両親、兄
競技開始: 小学 1 年生(6 歳)
きっかけ: 家族(祖父、両親、兄)がセーリング経験者で、当時兄のジュニアヨットクラブの練習に付き添いで毎週末海に行っており、自分も興味を持って始めた
主な経歴: 2012 年第全日本オプティミスト級選手権準優勝(女子優勝)
2015 年 420 世界選手権3位
2015 年全日本女子 470 級ヨット選手権3位
2016 年 470 級 ジュニア世界選手権 17 位*
2019 年全日本インカレ個人 470 級、全日本女子インカレ 470 級優勝
2023 年アジア大会女子 49erFX 級2位*
2024 年第 53 回プリンセスソフィア杯女子 49erFX 級3位*
*田中/永松ペア

ペアを組んだきかっけ:大学を卒業した後に 470 級で五輪を目指そうと、活動費やペア探しをしている際に、豊田自動織機チームから声をかけていただいた。
種目を変えてのチャレンジだったので、何回か試乗する機会をいただき、ペアを組むことになった。大学を卒業する前に、社会人になって五輪を目指すという事について、大学の先輩として瀬羅さんに相
談していた事があり、その後に瀬羅さんを通して会社からお声がけ
いただいた

ペアの印象: 大学の先輩である瀬羅さんは、大学生になってから乗り始めた 470級や、学生ならではの大会の戦い方など沢山のことを教えていただいた。特に軽風のダウンウィンド(風下航)のスピントリムが上手で、誰もまともには張ることができない様な風の中、瀬羅さんのコントロールと細かいコールで 1 艇だけスピンを張り続ける事ができ
たことをよく覚えている。また、合宿所での生活や規則に加え、部活動での帰り道や学校の授業が同じになることもあり、頼れる先輩だった。入学から瀬羅さんが引退する 11 月まで一緒にレースに出場し、インカレでは総合優勝も経験した

49erFX 級での競技の楽しさ、難しさなど:楽しい点も難しい点もスピード感。私が今まで乗ってきた種目の中では一番スピードが出て、とても爽快感がある。風速の変化によるスピードの変化が大きい分、コントロールの難しさや、その時々に
よる相手との距離感の変化の差にうまく対応できていないといった課題がある。自分たちの強みは軽風でのスピード。課題は風が強くなってきた時のスピードの強化と、自分たちのミスによる失点をなくすこと

五輪とは?: 小学校と中学校の卒業文集に「将来の夢はオリンピック選手になる事」と書いていたように、小さい頃からの夢の舞台であり、今キャンペーンの目標にしてきた大会。現在はまだ実感がある様な、ない様
な心境だが、本番が近づくにつれて変に舞い上がったりしない様にしていきたい

五輪での目標: 入賞すること
そのほかのスポーツ歴:水泳(中学 3 年生まで)

女子スキフ種目・女子 49erFX(フォーティーナイナーエフエックス)級
永松 瀬羅(ながまつ せら)クルー

所 属: 株式会社豊田自動織機
生年月日: 1994 年(平成 6)年 6 月 3 日
身長・体重: 167cm・72kg
出生地: 大分県
大分市立賀来小中学校卒業
別府青山高等学校卒業
最終学歴: 早稲田大学卒業
家族構成: 両親、姉、弟
競技開始: 小学 2 年生(7 歳)
きっかけ: 父がジュニアクラブを見つけ、興味を持って連れて行ってくれた
主な経歴: 2023 年セーリング世界選手権(女子 49erFX 級 26 位)
2023 年杭州アジア大会(女子 49erFX 級 2 位)
2023 年アジア選手権大会(女子 49erFX 級 2 位)
2024 年プリンセスソフィア杯(女子 49erFX 級 3 位)
いずれも田中/永松ペア
ペアを組んだきかっけ:
東京大会のキャンペーンで敗退し、会社と相談をしながらペアを探
していたときに同じ目標を持っている田中を見つけ声をかけた。大
学時代に半年間組んでいたこともあり良く知る存在だったため、キ
ャンペーンの可能性を感じた。永松から声をかけ、連絡をした後、
食事に誘って改めて話をした
ペアの印象: 学生時代の印象は、好きなことには没頭して知識がある印象が強い。
一緒に乗っている時にもお互いの好きなことなどを共有しながら楽
しく乗っていた。引退までの半年、一緒にレースに出場しインカレで総合優勝した

49erFX 級での競技の楽しさ、難しさなど:
コンビネーションが船を走りらせるために重要になってくる。それぞれの役割を全うするだけでなく、お互いを思いやり補い合う必要性をとても感じる種目だと思った。スピードが速いため、ちょっとした事が原因でリズムを崩しやすい。また、スピード差が結果につながりやすい。スピードを求めて試行錯誤する過程が難しく、もどかしいと感じるが、終わりも正解もないところが楽しさでもあると思う。強みは軽風域の走り。今は良くも悪くも同じスピードで走っている。入っている風を最大限に使う走りができたら、大きく成績が伸びるのではないかと考えている

五輪とは?: ずっと手に届かない憧れの大会と思って見ていた、セーリング人生の中で一番大きな目標
五輪での目標: 入賞すること
そのほかのスポーツ歴:クラシックバレエ(6~16 歳まで)

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男女混合マルチハル種目・Nacra17 級(ナクラジュウナナ)級

飯束 潮吹(いいつか しぶき)スキッパー
※世界選手権出場中につき、記者会見は欠席

所 属: 株式会社エス・ピー・ネットワーク
生年月日: 1988 年(昭和 63)年 8 月 23 日
身長・体重: 173cm・71kg
出生地: 神奈川県
横浜市立南戸塚小学校卒業
横浜市立南戸塚中学校卒業
福岡第一高等学校卒業
最終学歴: 日本経済大学卒業
家族構成: 両親、姉
競技開始: 小学 3 年生(9 歳)
きっかけ: 父がクルーザー乗りだった影響でヨットを始めた
主な経歴: 2001年全日本オプティミスト級選手権3位
2002年佂山アジア競技大会オプティミスト級優勝
2004年インターハイ団体FJ級優勝
2006年インターハイ個人FJ級優勝
2006年ドーハアジア競技大会420級準優勝
2009年全日本インカレ個人470級優勝
2008年~2010年インカレ団体470級三連覇
2013年国民体育大会470級優勝
2014年全日本470級選手権3位
2021年東京オリンピック混合Nacra17級15位
2023年杭州アジア競技大会混合Nacra17級3位

質問内容:回答
ペアを組んだきかっけ:東京オリンピック後、前のペアの畑山さんと解散し、新たなクルーを探していた。コーチの推薦で JSAFオリンピック強化委員会のHOPEプログラムに参加していた西田さんを紹介され、合宿で初めて対面し組むことにした

ペアのここがすごい!と思うところ:いつもポジティブなところ、チームを明るい雰囲気にしてくれるところと、海の上でも自分の意見をはっきりと伝えてくれるところがすごい。また、イタリア語が堪能でコーチとのコミュニケーションがとれることで、より深い話や細かい話ができるのが非常に助かっている

Nacra17 級での競技の楽しさ、難しさなど:スピードが大事な競技なので、スピードを上げるための技術、セッティング、走らせ方が難しいが、それがハマった時に出るスピード感がとても楽しいと感じる。Nacra17級に乗ってから世界中の人との関わりが増えコミュニティーが広がり、競技以外のことでもたくさん学ぶ事ができることも、楽しいことの一つ
海外を拠点にした理由:自分たちは当初、フォイリングボートの走らせ方、セッティングが
あまりよくわかっていなかったので、フォイリングボートのことをよく理解しているコーチを探していた。イタリアは東京 五 輪 のNacra17 級で金メダルを取っており、その後の世界選手権でも二連覇するなど強豪国として知られている。西田の父の知り合いを通じてヨット関係者に聞いたところ、縁があり現在のコーチであるマッテオと巡り会う事ができた。マッテオのおかげで、イタリアユースチームと練習する環境が整ったため、2022 年の秋からイタリアを拠点にした。2023 年は約 9 カ月間イタリアを中心にヨーロッパ遠征を行い、冬の間はイタリアのカリアリで合宿し、2024 年は 1 月からヨーロッパで練習やレースを行っている

イタリアでの練習方法:自分たちを含めいつも 2 艇以上でスピード練習する事ができている。冬の合宿期間中は、1日の最後に 10 艇から 20 艇ほどでレース練習をし、レース感覚を養ってきた。周りの船や海面の状況などに常に
気を配りながら走らせる練習をしている

自身の強みと課題:スタートの成功率に浮き沈みがあるため、成功率を上げることが課題。また、フォイリングでのスピードが勝負の伴となるので、少しでもボートスピードを上げるための調整を大会ギリギリまで行いた
い。強みは軽風での走りが良くなっていること。軽風なら世界と対等に戦えると思う

東京五輪が終わってどのような心境になったか:引退は考えなかった。コロナ禍の開催となったオリンピックは私が
想像していた大会とは少し違ったものだった。パリ五輪では自分が想像した大会を夢見て、再度挑戦しようと思った。Nacra17 級は東京オリンピック後にモデルチェンジをして、更にスピードがアップした。新たなクルーと新しくモデルチェンジした艇で、気持ちとしてはゼロからスタート。
日々勉強だった東京五輪とパリ五輪に対する意識の違い:五輪はとてもスローペースな大会だと感じた。大会スケジュールが普段と違うため、気持ちの作り方が難しかった。パリでは東京での経験を活かして、自分の実力が出せるようにチームの調整をしていきたい。

五輪での目標: 入賞すること
そのほかのスポーツ歴:サッカー(小学生時代)、バトミントン(中学生時代)

西田カピーリア 桜良(にしだかぴーりあ おうら)クルー
※世界選手権出場中につき、記者会見は欠席

所 属: 株式会社エス・ピー・ネットワーク/関西大学
生年月日: 2002 年(平成 14)年 12 月 7 日
身長・体重: 166cm・66kg
出生地: 三重県
高槻市立阿武山小学校卒業
高槻市立阿武山中学校卒業
関西大学第一高等学校卒業
関西大学在学中(3 回生)
家族構成: 両親
競技開始: 初めてヨットに乗ったのは 5 歳。本格的に始めたのは 11 歳
きっかけ: 小学1年の後期、小学4年の後期から6年の前期にかけて父の母国であるイタリアに住み現地小学校に通っていた。初めてヨットに乗ったのはサマースクールで、父の勧めでイタリアの家の近くにあったヨットスクールに通うようになった
主な経歴: 2018年ユースセーリング世界選手権大会29er級出場
2018年全日本29er級選手権大会準優勝
2019年ユースセーリング世界選手権大会29er級出場
2019年セーリングトライアル選手認定
2020年49erFX級全日本選手権大会優勝
2020年NF_HOPE育成プログラム認定
2021年49erFX級全日本選手権大会準優勝
2023年杭州アジア競技大会混合Nacra17級3位* *飯束/西田ペア

質問内容:回答
ペアのここがすごい!と思うところ:私の考えていることを上手に汲み取ってくれるところ。競技中でも、私の考えがまとまらない時にうまく言葉にしてくれることがよくあるので助かっている。また、いつの間にかコーチとイタリア語でコミュニケーションをとっているところもすごい。ミーティングでも積極的にイタリア語を理解しようとしていて、覚えたイタリア語はすぐに使っている。飯束さんのコミュニケーション能力は世界にも通用するすごいスキルです!Nacra17 級での競

技の楽しさ、難しさなど:自分のトリムが船のスピードに関わってくる緊張感、うまく行った
時の達成感は何事にも変え難い。フォイリングボートであることら、より細かい調整が求められるため、セッティングや走らせ方を導き出すためにたくさんの時間をかけた

Nacra17級に転向して感じたこと:初めてアップウィンド(風上の向かって走る)でフォイリングさせて走ったときは、船の不安定さを感じ、変に力が入って、毎日のように胃が痛くなっていた。また、セッティングでいじるところがたく
さんあるので、風域ごとのセッティングを覚える事が大変だった

五輪とは?: 子供の時からずっと輝いて見えた舞台、諦めずにヨットを続けていて良かったと、代表に内定した時は本当に嬉しかった。良い走りができている時のスピードは周りに劣っていないので、大会本番ではいかにいつも通りの良い走りができるかが大事になってくると思う。
私は少し緊張しやすい所があるので、本番で上がりすぎないように落ち着いてレースができるように気をつけていきたい
五輪での目標: 入賞すること

【艇種紹介】
男子ウインドサーフィン種目・男子 iQFOiL(アキューフォイル)級
1984 年のロス五輪からセーリング競技に加わったウインドサーフィン種目。今年のパリ

1984 年のロス五輪からセーリング競技に加わったウインドサーフィン種目。今年のパリ五
輪からは東京五輪までの RS:X 級(アールエルエックス)に変わり、水中翼を搭載し、ボー
ドを水面に浮かせて走る iQFOiL 級が採用された。ボードを水面に浮かせることで水の抵抗
が少なくなり、60km/時ちかいスピードが出る。ただし着水すると一気に失速してしまうた
め、スピードだけでなく艇のコントロールが勝敗を分ける。
ボード全長:2.2m
ボード全幅:0.95m
セール面積:9 ㎡(男子)*女子は 8 ㎡

参考文献(Olympics.com)
セーリング競技の艇種の違いについて https://x.gd/1UIHr

 

 

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