【プロフィール】
スポーツファンライターTAD
高校、大学でラグビーを経験。卒業後NZのクラブをはじめ世界4ヵ国でプレー。
現在はファン目線でラグビーを観戦。強豪国から今後が楽しみなラグビー途上国にも注目して
一般の方たちにもわかりやすくラグビーの楽しさと魅力を伝えるのがテーマ。
2025.7.1更新
【ラグビー夏合宿の聖地 菅平】
梅雨の終わりも近づき、夏に差し掛かった今日この頃。
ラガーマンたちの春のシーズンも終わり、待ち受けるのは夏合宿。
多くの高校、大学のチームはチーム強化のために夏合宿を行うことでしょう。
夏合宿を乗り越えることで、ラガーマンはひとまわりもふたまわりも大きく成長します。
中でも、ラグビー合宿の聖地と言われているのが、長野県にある菅平高原。
菅平には、100面以上の天然芝のグランドがあります。
また高原のため非常に涼しくラグビーをするには絶好の条件です。
おそらく世界中どこを探しても100面以上の天然芝グランドがあり、
毎年500チームを超えるラグビーチームが合宿するといった場所はほかに無いでしょう。
実際、NZ人選手も菅平の存在を初めて知った時はビックリしてました。
また菅平高原は、スイスの避暑地ダボス高原に似てるところから
国際交流都市に認定され、菅平ダボス高原ともいわれてます。
私Tadも毎年菅平に夏合宿で行き、すご~く良い思い出?が詰まった場所です。
菅平では、毎日試合が組まれており、人気チームの試合は数百人の観客が集まるほどです。
また、その日の対戦表が発行されてご宿泊のペンションや菅平高原観光協会でも配られており、一般の方々もどこのグランドで何時からどのチームの試合が組まれてるといった
情報共有もされてます。
グランドレベルで試合観戦でき、身体と身体のぶつかる音が身近に聞こえ
普段、スタジアムやテレビで見るラグビーの試合とはまた一味違い臨場感あふれ
迫力満点です。
菅平に行かれる際は、上着(高原なので急な気温変化があります)、レインコート、
帽子、それに折り畳み椅子(釣りや運動会の観戦につかうような椅子)は必須です。
菅平へは、自家用車での移動をお勧めします。
菅平は非常に広く、グランドからグランドへの移動時もクルマでの移動が基本のため
自家用車で行くのがベストと思います。
公共機関での移動はJR上田駅が一番近い駅になるかと思います。
JR上田駅からは菅平ダボス高原行のバス(菅平線)をご利用するか上田駅からレンタカーを借りて菅平まで行くのが良いかと思います。
宿泊施設は、ペンションがたくさんあります。
ラグビーを観戦して、ペンションで美味しい食事、温泉で日焼けした肌を休めて
最高の夏休みです。
みなさんも、この夏は真夏の都会から抜け出し、涼しい菅平でラグビー観戦を
したあと、ちょっと足を延ばして軽井沢でグルメとショッピングを楽しむ旅はいかがですか?
おっと、こうしてはいられない。私Tadもしっかり有休休暇を取って菅平行く予定を
いれないと。
夏が待ち遠しTadでした。
【週末のラグビーゲームいろいろ】
週末、28日(土)のJAPAN XV VS マオリ・オールブラックスの試合を皮切りに
翌29日(日)は、花園ラグビー場にて、関西ラグビー協会創立100周年記念試合
関東学生選抜 VS 関西学生選抜の試合、さらに同じ29日(日)に“関関戦”と呼ばれる
関東学院VS関西学院の定期戦が行われました。
【JAPAN XV ⒛ VS 53 マオリ・オールブラックス】
点差だけ見れば、JAPANの完敗です。
しかし前半の最初のトライは、JAPANが目指している“超速ラグビー”の変貌をちらつかせた。相手のミスからこぼれ球を拾っての速攻。
JAPANが練習してきた、“アンストラクチャブル”な状態からの超速カウンター攻撃からのトライ。
このトライは、JAPANにとって収穫だったと思います。
後半はマオリ・オールブラックスのやりたい放題。
あの暑さの中、体力の消耗戦になれば地の利を活かしJAPANにも有利になるのでは・・・
なんて甘い考えでした。前半からしっかりプレッシャーかけられて体力を削られてたのはJAPANの方でした。
マオリ・オールブラックスの選手の中には、21日にスーパーラグビーの決勝戦を気温4℃の真冬の南半球で戦ってきた選手もいます。
彼らは、試合前のインタビューでも一切、暑い寒いといった環境に対してのコメントはない。
暑かろうが寒かろうが、自分たちのラグビーをするだけって感じでした。
そもそも暑さ対策をするのはプロとして当然のことなので、それに対し特別感はないんでしょうね。
非常に高いプロ意識を感じました。
【関東学生選抜55 VS 28 関西学生選抜】
関西ラグビー協会創立100周年を記念して行われた試合。
昨年は、関東ラグビー協会が100周年だったので同じように学生選抜チーム同士の
試合が行われました。(関東学生選抜 63 VS 24 関西学生選抜)
今年は会場が花園ラグビー場。地元関西学生選抜は勝って100周年に花を添えたい。
しかし、実力差はそのまま点差に反映されるのがラグビー
帝京、早稲田、明治といった強豪チームの選手が確実なボールキャリーを繰り返し
関西学生選抜のディフェンス網を粉砕していく。
結果は、55-28で昨年に続き関東学生選抜の勝利に終わりました。
【関東学院大学 55 VS 21 関西学院大学】
同じ“関学”同士、毎年この時期に行われる、“関関定期戦”
今年は、関東学院大学金沢文庫キャンパス内ギオンアスリートパークにて行われました。
ちなみに関東学院大学のラグビー場は、天然芝グランドで大学のラグビー部のグランドとしては唯一、国際ラグビーボード(IRB)のグランド規格をクリアしているグランドです。
日本で行われたラグビーワールドカップの時も来日した海外代表チームが練習グランドとして使っていましたね。
スタンドには、学生、地域の方々、そして関東学院のチアダンス部のみなさんも
応援に駆けつけてくれたそうです。(知人からの情報です)
ラグビーの試合でチアによる応援というのは今まであまりなじみのない光景ですが、
これからもチアやブラスバンドが応援してくれたらスタンドも盛り上がり、
選手たちの励みになると思います。
さて試合ですが、気温33℃おそらくグランドレベルは40℃近い猛暑の中で行われた
両チームにとって春のシーズン最終の試合。
関東学院は、春のリーグ戦Cグループ最終戦で中央大学に敗れ、
この試合は春シーズンを締めくくるうえでも絶対に勝ちたい試合。
開始からお互い攻める気持ちが前面に出た緊張感がある試合。
開始3分で関東学院がトライを取り先制するとその4分後には関西学院が取り返す
その後は関東学院が5連続トライを奪い前半を38-7で折り返す。
後半関西学院は2トライを先制し、一時は38-21と追い上げムードでしたが、
関東学院の分厚い攻撃の前に失点を重ねてしまい、最終スコアは55-21で
関東学院の勝利でした。
高校生、大学生は春のシーズンを終えほんのわずかな休息を経て、
いよいよ夏の合宿シーズンに入っていきます。
ラグビーの夏合宿と言えば菅平。
次回はラグビー合宿の聖地“菅平”についてお話しますね。
ラグビー日本選抜チーム“JAPAN XV”VS NZのマオリ・オールブラックス
今週末、ラグビー日本選抜チーム“JAPAN XV”とNZのマオリ・オールブラックスとの
準国際試合が行われます。
“マオリ・オールブラックス”?って何? 通常のNZ代表チームのオールブラックスと
なにが違うの? というような素朴な疑問を持つ方も多いでしょう。
そこで、NZのクラブでプレー経験もある私Tadがわかりやすいように簡単に
説明しましょう。
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そもそも“マオリ”って何?という疑問をお持ちの方々に簡単に説明しましょう。
マオリとはNZのポリネシア系先住民マオリ族のことを指します。
NZがイギリス領になる前から、おそらく何千年も前からNZに住んでいて
独特の文化を持っています。
NZ代表オールブラックスが試合前に行う『ハカ』は、マオリ族伝統の戦いの舞踊です。
マオリ族の特徴としてフィジカル的には、サモアやトンガといった
同じポリネシア系と同じように骨格が太く筋肉質で非常に勇敢な性格。
体重100㎏くらいある筋肉の塊が、低い重心の上のすごい速さで走り
前にあるものをなぎ倒す。スピード違反の暴走トラック。
そういったイメージを持っていただけたらわかりやすいと思います。
NZでは、先住民であるマオリ族に対して非常に高いリスペクトを持っており
そのマオリ族の血筋を受け継いだ選手たちで構成されるのが“マオリ・オールブラックス”
もちろんマオリ・オールブラックスの中には、国代表のオールブラックスに選出されている選手も数多くいます。
また、将来NZ代表オールブラックス入りを目指している若い選手もいます。
古くは、オールブラックスでもキャプテンを務めたジンザン・ブルック選手や当時世界最高峰のセンターと称されたノヌー選手など素晴らしい選手もマオリ・オールブラックスに選出された経験を持ちます。
では、その実力はいかに?
私Tadが見たところ、主要10か国
(欧州6か国+NZ、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチン)と同等の実力と
思います。
ラグビーのスタイルは、基本的にはNZ代表オールブラックスと同じでシンプルかつ
巧妙に相手を崩すラグビー。
オールブラックスに比べて、よりキックが少なくフィジカルで前進するという意識が高いように思えます。
JAPAN XVがフィジカル勝負に出るとちょっと厳しい。
JAPANが目指している、超速ラグビーでボールをワイドに動かすアタックと
ディフェンスでの規律を守れるかが勝敗の行方を決めるでしょう。
勝負は、後半残り20分。
NZは冬に入ろうとしている季節。一方日本はこれから夏本番を迎える。
コンディション的にはJAPAN有利。
前半不必要な反則を無くし、失点を抑えられたら勝つチャンスは充分あると思います。
ちなみに昨年は7月6日トヨタスタジアムでおこなわれた試合で、24-14でJAPAN XVはマオリ・オールブラックスに勝利してます。
今年はどんな試合になるのだろう。
試合前の『ハカ』はどんなハカを披露してくれるんだろう?
マオリ族伝統のハカ『ティマタンガ』かな~
週末が待ちきれないTadでした。
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【マオリ・オールブラックス VS JAPAN XV】
2025年6月28日(土)秩父宮ラグビー場 18時 キックオフ
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