おかげさまで大好評!ラグビーワールドカップ2023フランス大会の模様を、スポーツファンライターTADのコラムとともにお届け中!
ラグビーワールドカップフランス大会が始まり早いものでもう第2節が終わってしまいました。
第2節の試合は比較的勝敗が確実な試合だと思ってましたが・・・
それでは簡単に第2節の結果をおさらいしましょう。
第2週のTADの予想は下記ページをご参照ください。
https://tabitojapan.com/tad-preview-2ndweek-rwc2023/
※注目のイングランドVS日本と、フィージーVSオーストラリアの試合を、上段に表示しています。
【注目】9月18日 プールD組 イングランドVS日本
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日本代表はラグビーの母国イングランドに挑戦する立場の試合。
前半、イングランドのフォード選手と日本代表のキッカー松田選手のキック合戦は、負けてない。イングランドの強みに対してイーブンで戦えてた。
これは次戦のサモア戦、その後のアルゼンチン戦への大きな収穫と言えよう。
前半の失トライは日本代表にとっては不運なトライ(ヘディングパス?によるトライ)でしたが、その後も日本代表は気持ちを切らさず攻め続けた。
後半、疲れが見え始めた日本代表FWにイングランドはプレッシャーをかけて3つのトライを奪い34-12で勝利。
最後のトライは絶対に4トライ以上してボーナスポイントを取るんだというラグビー母国イングランドのプライドをかけたトライでした。
【日本代表の収穫】
松田選手の絶好調のキック
→ サモア、アルゼンチンは反則数が多い→松田選手のPGでの加点に期待できる。
【注目】9月18日 プールC組 フィジーVSオーストラリア
フィジーvsオーストラリアは、予想通りの試合になってしまいました。22-15でフィジーの勝利。
フィジーは過去22回オーストラリアと対戦して2勝20敗、最後に勝利したのは69年前の1954年。そのフィジーがワールドカップの大舞台でアップセットを起こしました。
しかしフィジーの大金星のこの試合、決して奇跡の勝利ではありません。
フィジーが勝ったのは3つの要素があったからである。その1つは反則数。それまでのフィジーはどちらかというと反則が多いチームでしたが、この試合はチーム全員で規律を守り,反則数は7。対するオーストラリアは18。2つ目はFW戦。フィジーはコンタクトやFWプレーに弱点があるというのが定説でしたが、この試合フィジーのスクラムは低くしっかりバインドしてる安定したスクラムした。
ラックでのボール争奪戦では相手ボールを奪うターンオーバーの数も相手を上回った。
そして最後の要素は安定したキック。フィジーのキッカーであるクリポリ選手は4PG1コンバージョンキックを決め14点を叩き出した。
このように、ジャイアントキリングと呼ばれるアップセットが起こる時には必ず勝つ要素が数字で現れます。
結果: フィジー22 - オーストラリア15
結果: イングランド34 - 日本代表12
9月15日 プールA組 フランスVSウルグアイ
開幕戦でニュージーランドを破った地元フランスは、前回大会で格上フィジーを破った
ウルグアイと対戦。フランスはメンバーを大幅に入替えてきました。
前節でニュージーランドを破った時の中心となった絶対的なキャプテンで世界最高峰の
スクラムハーフのデュポン選手を休ませた。
試合開始、FBに入ったジャミネ選手のPGでフランスが3点を先制。
その3分後、ウルグアイはウイングへのキックパスからトライ。
あっさり逆転に成功した。その後フランスはすぐさまトライを奪い逆転で13-5で
前半を折り返した。
後半最初の得点はウルグアイ。FBアマジャ選手の身体を張ったトライ。
1点差まで詰め寄った時は、スタンドは異様な雰囲気となった。
その後、フランスは2トライを奪い、結果てきには27-12で勝つには勝ったが、
4トライ以上奪えず、ボーナスポイントを逃してしまった。
フランスのスクラムハーフは、キャプテンのデュポン選手を休ませ、マキシム・ルク選手が出場し、デュポン選手に引けを取らないパフォーマンスを披露。
このルク選手がスクラムハーフ、デュポン選手がSOに入ったらどんなラインになるんやろ~? 勝手な妄想に浸ってしまいました。
正直、ウルグアイがここまでフランスと接戦するとは観戦していた人は思わなかったでしょう。前回大会でもフィジーを破ったウルグアイ。着実に力をつけてきてます。
アルゼンチンを筆頭に。ウルグアイ、チリといった南米大陸諸国のラグビー急発展にはびっくりしてます。
結果: フランス 27 - 12 ウルグアイ
9月16日 プールA組 ニュージーランドVSナミビア
初めての予選プール黒星を地元フランスに喫したニュージーランド。
もう負けられない。今後の戦いを考えるとこの試合はボーナスポイントを獲得しての完勝することが求められる試合。
一方、ナミビアにとっては失うものが何もない全身全霊をぶつけて王者オールブラックスにチャレンジするのみ。
ニュージーランドは試合開始から攻め続ける。前半だけで6トライを浴びせた。
後半になってもニュージーランドの猛攻は続き5トライを奪って71-3で快勝。と言いたいんですが、ニュージーランドは後半、不要なな反則をしてデグリート選手がレッドカードを受けてしまい次戦の出場は出来ない。
このように大差で勝ってる試合でする必要ない反則をして次戦出場できないというのはチームにとって非常に痛いレッドカードでした。。
結果:ニュージーランド 71 - ナミビア3
9月16日 プールD組 サモアVSチリ
日本代表が戦うプールD組の試合。サモア戦を占ううえで注目の試合。
チリは日本代表との試合でみせた気持ちを前面に見せるアタッキングラグビーでワールドカップ初勝利を目指す。
対するサモアもフィジカルの強さを前面に出すラグビー。
前にプレッシャーかける勇気あるチリのラグビーにフィジカルラグビーのサモアが下がる場面もあった見応えある試合でした。チリはポゼション重視のラグビー。とにかくキックが少ない攻撃。見ている観客を惹きつけるラグビーです。
アルゼンチン、ウルグアイ、チリ…今後、南米大陸が世界のラグビー地図を塗り替えそうな勢いある地域でしょう。
後半サモアは戦法を変えてきた。
シンプルに前に出るフィジカルを活かしたサモアらしいラグビーで連続トライを奪い、後半だけで4トライ。
しっかりボーナスポイントを獲得し、43-10で勝利。
チリの情熱ラグビーは観客を魅了しましたが、残念なのはペナルティの多さでした。
結果: サモア43 - チリ 10
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9月17日 プールC組 ウェールズVSポルトガル
フィジーとの接戦をものにして波に乗るウェールズは、ヨーロッパ予選第2位のポルトガルと激突。ポルトガルは近年欧州で力をつけてきたチーム。
6か国対抗戦の下部リーグ的位置づけのヨーロッパチャンピオンリーグでは、ジョージアと共に実力値をあげてきた。
この試合で格上のウェールズを撃破し、世界にポルトガルラグビーを知らしめたい。
前半は拮抗した試合展開で、正直あれっウェールズどうした?って感じでした。
ウェールズの攻撃にはリズムがなく、なかなかスピードに乗ってパスを受けれない。それだけポルトガルのディフェンスが良かった。
後半になってもウェールズはマイボールラインアウトを連続して失う苦しい展開が続いた。それならスクラムで圧力をかけてポルトガルの出足を鈍らせる戦法をとり試合を優位に進めた。ポルトガルは後半、ラインアウトから準備していたサインプレーでトライを取るのがやっとでした。
試合は28-8でウェールズの勝利。
ウェールズのイケメンウイング14番のルイス.リースサミット選手の鋭いランは今大会のスターの候補でしょう。
結果: ウェールズ28 - ポルトガル 10
9月17日 プールB組 アイルランドVSトンガ
世界ランク1位のアイルランドが貫録を見せ、強力なフィジカルを誇るトンガを破った。
アイルランドは開始からエンジン全開、フィジカルの強いトンガに対し、ボールをワイドに動かし、ディフェンスの穴を突いてトライを重ねた。
アイルランドの強みは、ボールを動かしてハイテンポなラグビーが出来るし、
キックでエリアを取り、最後はFWでもトライが取れる。セットプレーからの攻撃オプションも豊富。どこからでもトライが取れるアタックバリエーションの多さ、
キッカーのセクストン選手の正確なキック。パス、キック、ラン、ディフェンス、すべてが超一流のプレー。さすが世界ランキング1位、貫禄の試合でした。
今大会を最後に代表引退を表明しているセクストン選手の今後のプレーにも注目したい。
結果: アイルランド59 - トンガ16
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9月17日 プールB組 南アフリカVSルーマニア
今大会絶好調の南アフリカとルーマニアの試合。ルーマニアは世界ランキング1位のアイルランドと同2位の南アフリカと同じプールB、死のプールで戦います。
ルーマニアは試合開始から南アフリカのフィジカル、スピードに圧倒された。
試合は76-0で南アフリカの勝ち。
ただ南アフリカにも心配な点がある。。プレースキックの精度が低い点である。
この試合のような大差のついた試合ではそれほど勝敗には影響しないが、接戦が予想される次戦のアイルランド戦ではこのキックの精度の低さが命取りになるかも知れない。
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