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【湧水工房(ゆうすいこうぼう)】お豆腐で知る、大山の魅力、楽しみ方

古くから信仰と行楽の地として名高い大山(丹沢大山国定公園)に、話題のお豆腐屋さんがあります。
お店の名前は「湧水工房(ゆうすいこうぼう)」。
横浜や都内からもお豆腐を買い求めて来られるお客様も多く「お友達にいただいたお豆腐の味が忘れられなくて、大山を訪れるようになった。」という人もいるくらい、とっても美味しいと評判のお豆腐屋さんです。
その秘密は、天然にがりとオーナー厳選の国産大豆へのこだわり。
濃厚でクリーミーな深い味わいは、一度食べたら、お豆腐の概念がすっかり変わってしまうほど。
おかずやお酒のあてはもちろん、もはやスイーツと思えるほどの、豊潤でクリーミーなくちどけ感。暑くなるこれからの季節は、キンキンに冷やした奴が身体に沁みます。
絹ごし一つとっても、トッピングやタレを替えるだけで、幾通りもの味わいが楽しめます。1丁ぺろりといけてしまう不思議。お豆腐ですからヘルシーだというのもありがたい。
一般的な変わり豆腐「黒ごまとうふ」に加え、最近では、茶葉を使用した「丹沢大山茶葉とうふ」、「紫いもとうふ」など、変わり豆腐のラインナップも増えました
そんな「湧水工房」さんにおじゃまして、オーナーの相原琢也さんと、販売と広報担当の清水さんのお二人にお話を伺ってきました。
お豆腐も大山も大好きになる、素敵なお話の数々を記事にまとめました。ぜひご賞味ください。
相原オーナー:清水さん:でコメントを表示しています
盛島:まず初めに「湧水工房」の歴史をぜひお聞かせいただけますか。

相原オーナー:豆腐懐石『東學坊』でお出ししていた豆腐を、お客様にお土産としてもお分けしたいとの思いで東學坊の向かいに2006年、製造販売をする『湧水工房』を立ち上げました。
盛島:すると、先代やご先祖ではなく、相原オーナーご自身が始められたお豆腐屋さんなんですか。

相原オーナー:
そうなんです。東學坊自体は、大山の歴史とともに営まれてきた400年続く老舗の宿坊です。以前は仕入れた豆腐をご提供していましたが、私が東學坊の厨房で豆腐を手作りしお出しすることから始まりました。
盛島:そうだったんですね。お豆腐作りはどのように学ばれたのでしょう?
相原オーナー:皆さんびっくりされるんですが、私の場合、ほとんど独学です。試行錯誤して自分なりの美味しいお豆腐に行きついたのが、天然にがりと国産大豆にこだわった豆腐作りというところです。
大豆は豊富なたんぱく質が含まれることは皆さんご存知だと思うのですが、見落とされがちなのが、脂質と糖質の含有量。そういうことを日々研究したり、様々な産地の大豆を調べて、「湧水工房」独自の豆腐の味が出せるようになりました。
盛島:すごいですね。この濃厚でクリーミーなお豆腐を、独学で研究し、編み出したとは。しかも口コミで広がり、今や都内や横浜からもお客様が来られるそうですね。
清水さん:ありがたい限りです。お客様が美味しいと言ってくださって、また新しいお客様を呼んでくださる。中には、このお豆腐を買う目的だけに、高速を使って来られる方もいらっしゃるんです。でも、そのようなお客様にこそ、「湧水工房」のお豆腐をきっかけに、大山をたくさん楽しんでもらえたらなと思っています。
登山はもちろん、大山ケーブルカーに乗って、阿夫利神社まで足を運んだり、こま参道で美味しいもの食べたり、お土産を買ったり。日帰りで温泉にも入れます。店頭では、お客様との何気ない会話の中で、大山の楽しみ方をご案内することもよくあります。大山阿夫利神社参拝の観光メインでも、登山やハイキングで自然を満喫するプランでも、都内からのアクセスが良いので、日帰り・宿泊どちらでも楽しめるのが、この大山の魅力だと思います。
「湧水工房」のお豆腐をきっかけに、大山を楽しんでもらって、何度でも遊びに来てくださるようになったら、こんなに嬉しいことはないです。

阿夫利神社の境内からの眺め伊勢原市街地や相模湾を一望できます。(大山ケーブルカーの終点、阿夫利神社駅)

相原オーナー:パンデミックがあり、観光が全くできなくなった時期がありました。日本全国、それどころか、世界中で起こったことですから、大山ももちろん、大打撃を受けました。お客様の足は完全に途絶え、初めのうちはどうしていいかわからず、悩みました。
でも、そんな経験の中で、ある気持ちに行きついたんです。
「世の中の人たちは、ものすごい努力している。こんな時こそ、豆腐屋が努力しないでどうするんだって」。
豆腐作りは昔ながらの製法を重んじるが故に、新しい挑戦がなかなかしにくい面もあります。でも「湧水工房」をご贔屓にしてくださる、カフェやスイーツのお店などは、商品開発や新しいサービスを生み出す努力を惜しみません。こま参道のオカリナキッチンさんでは、「湧水工房」の豆腐を使った商品も出してくださっています。
だから、「ここで自分が知恵を絞って努力しないでどうするんだ」って、奮起しました。変わり豆腐の品揃えは、そんな状況下で生まれました。
今コロナ禍がようやく過ぎ、少しずつお客様が戻ってはきましたが、これからは、地域の連携が、お客様の大山の滞在時間を延ばし、お店に立ち寄る機会を増やすのだろうと感じています。
私ももっと努力して、トライ&エラーを繰り返しながらも、次につなげようと強く思っています。
そういう意味では、政府からの協力金をいただけたことは、とてもありがたかったです。「1か月間、考える時間を与えてもらった」。私にはそう思えました。だから、このチャンスを必ず活かして、税金でお返しする。そう決めて今の自分を支えています。
清水さん:コロナ禍もあって、大山を訪れるお客様の層もだいぶ変わりました。新しく大山を知ってくださるお客様をいかに増やすかも大事ですし、大山を知ってもらったその先に、大山を堪能していただけるよう工夫する。そうすれば、きっとお客様はまた来てくださいます。
微力ながら「湧水工房」がそのきっかけになれば嬉しいです。
おそらく今は、お客様が情報をシェアするように、お店同士もまた、お客様をシェアする時代なんだろうと思います。「湧水工房」のお豆腐をご紹介くださるお店があるおかげで、お客様がここに立ち寄って、お豆腐を買いに来てくださることも多いです。同じように、私たちもお客様に大山で楽しんでもらえるよう、ちょっとした情報や、大山周辺のお店のご紹介をしています。小さなことなんですが、この大山に足を運んでくださる流れの一つになれば、と思っています。
そういえば、最近よくお見受けするようになったんですが、親子で山登りをされるお客様が増えました。特にお父様が小学生や中学生くらいのお子さんを連れて、大山に来られるケースが増えたんです。以前にはない光景です。
初心者にも無理なく登山が出来ますし、日帰りで出来る、家族のアウトドアなアクティビティとしては、大山はとっても向いているんでしょうね。きっと日ごろお仕事で忙しいお父様がお子さんと体験できる機会にと、大山を訪れることが増えたのだと思います。
相原オーナー:大山には、何カ所か湧き水のくみ場があります。こういう、簡易式のコンロなんかあれば、山を登って休憩する際に、大山の水を使った美味しいコーヒーを淹れて飲むこともできます。併せてこま参道で買ったお饅頭やスイーツ、「湧水工房」のお豆腐を食べる、なんて楽しみ方もあるんじゃないかな。森林セラピーも兼ねた、気持ちのいい体験が手軽にできます。こんなこと一つも、大山ならではのいい体験になるんじゃないかな。
盛島:湧水工房でお豆腐を買ったら、大山の楽しみ方まで知ることができるなんて、いいですね。そうやって、大山に馴染んでいけるって、素敵なことだと思います。
「湧水工房」は、大山の外と中を繋いでくれる、親しみやすい貴重な場所ですね。

相原オーナー:そうですね。私たちがハブになれたら嬉しいです。

盛島:そんな「湧水工房」のお豆腐。どんな特徴があるのでしょう。
清水さん:天然にがりのみで固めるきぬ豆腐は、大豆の甘みを感じる口当たりのよいクリーミーさが特徴です。加熱には弱いため、冷奴でのお召し上がりをおすすめしています。(加熱むきのものもあります)
かわり豆腐の種類も増えたので「豆腐=白」のイメージだけではないカラフルさや、よそにはないフレーバーも楽しんでいただけたらと思っています。最近は、ビーガンメニューとしても、お豆腐が注目されています。昨日も、フランスのジャーナリストの方が取材に来てくださいました。
盛島:「湧水工房のお豆腐」は、県外はもちろん、海外からのお客様にも注目されているんですね。(取材中にも、4,5名のグループのお客様がひっきりなし。口コミで拡がるのも頷けます)
盛島:湧水工房のお豆腐、お勧めの食べ方もぜひ教えてください。
清水さん:まずは何もつけずにそのまま、あとは醤油、塩、黒蜜などお好みで。「#今日のお豆腐どう食べる」のタグでTwitter、Instagramで紹介もしています。こちらも是非、参考にしていただけるとうれしいです。

相原オーナー(写真左)と、販売・広報担当の清水さん。お二人で力を合わせて、お店を切り盛り。

 

外、さっくさく。オカリナキッチン「豆腐メンチカツ」 原料に湧水工房のお豆腐が使われています。

こま参道で立ち寄った、オカリナキッチンさんの豆腐メンチカツ。
湧水工房のお豆腐で作られています。

これ、ふわっふわな上、味がしっかりしみていて、ソース無しで美味しいです。1つ食べたら、もう一ついただきたくなる、やみつき無限メンチカツ。

中ふっわふわ。オカリナキッチン「豆腐メンチカツ」 原料に湧水工房のお豆腐が使われています。


湧水工房の寄せ豆腐「ざるどー」に、バルサミコ酢をかけていただきました。濃厚な味わいがクセになります。

さっそく、黒蜜をかけていただいた絹ごし豆腐。もう絶妙でした。
その他、お砂糖ときなこもお勧めです。さらに、盛島のおススメは、寄せ豆腐「ざるどー」にバルサミコ酢をかけるいただき方。
バルサミコ酢のコクと酸味は、湧水工房の豆本来のコクと甘みに相性抜群です。お豆腐の味の濃さが、バルサミコ酢のパンチに負けないので、濃厚な味わいと、すっきりとしたアクセントがクセになります。
これからの季節は特に、キンキンに冷えた「湧水工房」のお豆腐のくちどけと喉越しが最高の味わいを届けてくれます。
冷奴以外の楽しみ方もまさに無限。ぜひ、大山に行かれる際は、「湧水工房」にお立ちよりください♪
記事:盛島さつき

5月28日(日)【Eテレ】23:00-23:29、5月30(水)【Eテレ】5:30-5:59 
美の壺「白い宝石 豆腐」 (再放送)に「湧水工房」が登場します!ぜひ、ご視聴ください。

店舗基本情報
店名:湧水工房(ゆうすいこうぼう)
お問い合わせ:090-8037-0362
住所:神奈川県伊勢原市大山438
交通手段:伊勢原駅よりバスで30分あたご滝下車徒歩1分
営業時間:月火金土日11:00〜17:00、木13:00〜17:00
定休日:水曜日
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

支払い方法:カード不可、電子マネー可

【湧水工房 Instagram】https://www.instagram.com/konkon_oyama/

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