ラグビーという競技は簡単に言うと陣取りゲーム。
ただボールを前に投げれないという理不尽?なルールがあるスポーツ。
ですから、陣地を取るためにはボールを持って前に進むか、もしくはキックで前に進むかのどちらかである。
どちらの戦術にもメリットとデメリットがあり、またその戦術をする為の必要とするスキルも違ってきますから当然、選手のタイプも違ってきます。
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ボールを保持しながら前に進む戦術をポゼション重視の戦術、キックで相手陣に一気に入る戦術をエリア重視の戦術と呼ぶことにしましょう。
前者は一度に進める距離はキックに比べ短いがボールは自分たちが保持している、一方後者は距離は長いが相手側にボールを渡すことになる。
ポゼション重視の戦術は、自陣近くで密集になり反則をしてしまうリスク、相手にターンオーバーされるリスクがあります。ボール保持力、チーム内で反則をしないという意思統一とそれを守る規律性が必要とされる。今の日本代表には合っている戦術でしょうね。
エリア重視の戦術は、キックをして相手にボールを渡してしまうので、出来るだけ前で相手を止めるタックル力、キックを蹴り返された場合、それをキャッチし、蹴り返された距離以上深く蹴れるキック力を求められます。
また、両サイドのウイングはキックキャッチの競り合い、タックルの強さが求められます。
僕がラグビーの試合を見る時、注意して見るポイントとしては、この二つの戦術と反則数、それにタックル成功率です。
だいたいの試合、反則数が少なくタックル成功率が高いチームが勝ってます。
特にワールドカップレベルの試合ではこの数字は顕著に勝敗に影響してます。
では次のサモア戦、日本代表はどのような戦術を取るか想像してみましょう。
僕の予想は、前半はキックでエリア獲得と相手FWのスタミナを奪う。前半は出来る限り長い時間、相手陣で試合がしたい。ポゼションラグビーに切り替え、相手陣に入ればボールを積極的に動かしてトライを狙うでしょう。
2つの戦術を前半・後半もしくは点差と時間を考えて変えていく必要があると思います。
そんな妄想に浸っているところにサモア戦のメンバー発表のニュースが飛び込んできました。
僕の期待している山中選手はメンバー外でした。
非常に残念ですし、そうなると僕が描いていた戦術はちょっと厳しいかも。
山中選手はロングキックのほかにもキックボールの競り合いにも非常に強く、
キックでエリアを獲得する戦術にはピッタリだと思ってたんですが・・・
前節のサモアVSアルゼンチンの試合を見ましたが、サモアはフィジカルが強くスピードがつき前に出だすと止めるのは非常に難しいですが、孤立してのアタック、ハンドリングミスも多かった。ここを日本代表は見逃さずジャッカルしてターンオーバーを狙えます。
サモアは反則数が非常に多く、アルゼンチンの負けたのも反則によるPGでの失点が非常に影響してます。
日本代表には今大会絶好調で安定したキックを見せてくれている松田選手がいます。
相手の反則はしっかり確実にPGで3点ずつ加点していきましょう。
日本代表の最大の敵は試合当日の天気、グランドコンディションでしょう。
晴れて乾いた状態なら日本代表の勝つ確率は75%と予想します。
頑張れ!ジャパン
【決戦前日 待ちきれない~】(更新情報 2023.9.28)
明日早朝?(夜中ですね)のサモア戦に向けて、わたくしTadも日本代表レプリカジャージを買ってしまいました。なんとスレスレ本日到着予定です。(やった~)
試合開始が待ちきれないTad が、昨日出した記事をもう少し自分なりに数字をもとに分析してみました。
- 今大会過去2試合の両チームの数字
- 7月のリポDチャレンジマッチでの数字
数字に関しては、Tadが重視する、反則数、タックル成功率、ボールキャリー距離(m)の
3つに着目してみました。
今大会の過去2試合の数字なんてそれぞれ対戦相手が違うんだから意味ないよって
ご意見もあるとは思いますが、わたくしTadはいかにして日本代表が有利だということを
書きたいがためにそういう数字をみなさんに紹介したいと思ってます。
- 今大会過去2試合の両チームの数字
日本代表は、チリ、イングランドと対戦、サモアはチリ、アルゼンチンと対戦してます。
今大会過去2試合の合計 |
日本代表 |
サモア代表 |
反則数 |
12 |
22 |
タックル成功率 |
86% |
77% |
ボールキャリーメートル |
635m |
530m |
どうです!すべての数字で日本代表がサモアより勝ってます。
特にタックル成功率の差は大きい!
では、実勢に両チームが対戦した7月のリポDチャレンジマッチの数字を
見てみましょう。
この試合、試合開始してすぐ大黒柱のリーチ選手が危険なタックルにより退場処分となり、日本代表はほとんどの時間を14人で戦った試合でした。
- 7月のリポDチャレンジマッチでの数字
前回対戦のスタッツ |
日本代表 |
サモア代表 |
反則数 |
9 |
10 |
タックル成功率 |
80% |
78% |
ボールキャリーメートル |
306m |
359m |
反則数自体は日本代表が9に対してサモアは10とほぼ同じ。
タックル成功率も80%と78%で互角
ボールキャリーメーターに関してはサモアの方が長い距離ボールを
キャリーできた。これは日本代表が14人と1人少ない状況ですので
日本代表は出来る限り相手陣で長くプレーしたいという意図でキックを使う。
サモアはそのキックをキャッチして数的有利を活かし積極的に攻めた結果でしょう。
以上の2つのデータから、日本代表に負ける要素が見つからないですね。
日本代表が規律を守り不要な反則をしなければ絶対に勝てる!
気になるのは、サモアは相手陣に入ってからのボールターンオーバーの回数が
多いこと。
対アルゼンチン戦では13、チリ戦でも13の相手陣内でのターンオーバーがあります。
すなわち相手ボールを相手陣に入って取り、アンストラクチャブルな状況の中で得意のフィジカルを活かして前進してトライにむずびつける。
これは要注意ですね。
あとはスクラムハーフのタウマテイネ選手。彼は自由に動き自らチャンスメークするタイプのスクラムハーフ。彼を自由に動かせないためにもスクラムでプレッシャーかける必要がある。また、インパクトプレーヤー(リザーブ)のサマ・マロロ選手。
スクラム最前列のフッカーではありますが、運動量豊富、コンタクトプレーも非常に強く
下のボールへの働きっけにも優れている。
セットプレーで互角、不要な反則をしない、ゲインライン前でタックルで止める。
PGで3点ずつ加点しプレッシャーかければ、サモアはあせりから反則します。
絶対勝てるぞ!
頑張れ!ジャパン。
【プロフィール】
スポーツファンライターTAD
高校、大学でラグビーを経験。卒業後NZのクラブをはじめ世界4ヵ国でプレー。
現在はファン目線でラグビーを観戦。強豪国から今後が楽しみなラグビー途上国にも注目して
一般の方たちにもわかりやすくラグビーの楽しさと魅力を伝えるのがテーマ。
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