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【ヨガデモンストレーション動画あり】吉村郁子コラムVol.3 「防災とヨガ」ー 光のぷろむなぁど2023より ー  

「光のぷろむなぁど2023」
防災ワークショップでヨガをしました。
体験や日頃の習慣がいざというときに
命を守ることを伝えるために。

「光のぷろむなぁど」は横浜市南区の蒔田公園で開催される
冬の公園を灯とアートで彩る地域主体のアートフェスティバルで
地元の方に愛されて15年続いているイベントです。

蒔田公園は横浜市南区の大岡川沿いで
首都高の下、花之木インター近くにあります。
大型の遊具があり
休日にはたくさんの方が利用される賑わいのある公園です。

 

冬の夜空は寒いですが
空気が澄んでとてもきれい

冬の公園をあたたかいキャンドルの灯が灯り
多くの地元の方が来場される他
高速から見て降りてきて立ち寄られる方もいます。

 

地域の小中学生やアーティストが作った作品を展示し
本物のあたたかい炎でキャンドルナイト
手作りのあたたかさがここにはあります。


地元のキッチンカーや屋台の出店
アートワークショップ
紙芝居
川沿いの立地を生かした水辺のコンサート
防災ワークショップ
ヨガ

などなど手作りのコンテンツが詰まったイベントです。


コンサートは地元の小中学校の吹奏楽部やキッズダンス
横浜を中心に活動している和太鼓チームやジャズビッグバンドが出演し
音でも楽しませてくれます。

美味しい物を食べながら音楽を聴いて
灯をのんびり眺めることもできるし
お子さんと一緒にキャンドルを並べるのを手伝ったりして
一緒にアートづくりに参加できます。

今年のテーマは“サーカス”
カラフルな装飾
フラフープや影絵があり
お子さんも大人も遊びながらたくさん写真を撮っていて
笑い声の絶えないイベントです。

コンテンツで紹介した防災ワークショップは
昨年よりはじまった取り組みです。

イベントの昼間の時間を使って
地域や地域に関係する人達がたくさん集まる機会に
親睦を深めてつながりを作り
お互いさまで助け合える地域をつくること

防災のために何をしたらいいか知る子供たち大人たちを
増やすことはとても大事です。

地元の消防署と消防団のご協力により
ミニ消防車の展示・水消火器体験・煙体験・AED体験など
貴重な体験ができます。

そして私は避難生活で体調を崩さないためのヨガストレッチを
体験してもらうことにしました。
椅子を使っての簡単なエクササイズとリラックスするためのヨガです。
今回は椅子を使って行いましたが、
椅子がなくても、直に座って、立っていても
できる内容をお伝えしました、
狭いスペースでもできることが避難生活では重要です。

昨年は
エコノミークラス症候群解消ヨガと名付けていましたが、
心身のリラックスの大事さも伝えたくて

今年は“減災ヨガ”
と名付けました。

減災という考え方は災害が発生することを前提としています。
自然災害を完全に防ぐことはできませんが
災害による被害を軽減することはできます。
そのために未然に被害を軽減する取り組みを行うことです。

避難訓練なども減災の取り組みとして
挙げられますが、
いくつかの震災での避難体験により
身体を動かすことの緊急性と重要性について
私たちは知ることができました。

2004年の新潟県中越地震では車中泊での
エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)が
話題となりました。

避難中、窮屈な体勢でじっとしていると、足に血栓ができます。
それが肺の血管に詰まると呼吸困難となり、最悪の場合命を落とします。

震災後2週間以内の静脈血栓塞栓症による死亡者は
ご高齢とも言えない40代50代の女性が半数でした。

静脈血栓塞栓症は狭い座席などで4時間以上座ったまま動かないでいると
リスクが高まると言われます。
車中泊2日後に亡くなられる方もいらっしゃいました。

短期的な車中泊避難での死亡のみならず
避難所での避難生活が長くなることによっても
増えていきます。

東日本大震災では避難所の狭いスペースでじっとしていることで
静脈血栓塞栓症になる方はじわじわと増え続け
2週間後がピークだったそうです。

血栓ができることを防ぐのには簡単な足の運動が有効です。
4時間に一回程度はトイレなどで立ち上がるか
運動をした方がいいのですが
その運動自体は難しいものでも難しいことでもありません。

ここまで綴った話は聞いたことがありめずらしくないと思った方も
いるのではないでしょうか?

しかし大きな出来事を目の前にするとつい
「それどころではない」と
身体を動かすことを後回しにしがちです。
それどころではないという言葉はよく耳にします。
私もそういう思いになることはあります。

でもそれどころじゃないと思って後回しにしている間に
エコノミークラス症候群のような重篤な病気にかかってしまう可能性は
誰しもあり得ます。

5分程度の簡単なエクササイズで命を救うことがわかっていて
事前に体験しておくと後回しにすることはなくなるのではないかと私は思っています。

もちろん検索すれば
エコノミークラス症候群の予防エクササイズはでてきます。
けれど実際にやったことがない人が多いようです。

やったことがないことを被災時に思いつくのはなかなか大変ですが、
体験したことはなんとなくでも思い出すと思います。
避難訓練と同じで自らの体験が大事だと考えます。

そして日頃の習慣は絶大です。
日頃から運動習慣があるとじっとしていると身体が辛くなることが
すぐにわかるようになり、自然に身体を動かしたくなります。
そんなときに知識があればさらに有効な運動ができます。

その他の災害関連死においては
大きなストレスが重大視されています。

東日本大震災では震災がきっかけで体調が悪化し亡くなった「震災関連死」のうち、
避難生活による肉体・精神的疲労が原因となったケースは47%に上ったそうです。

ヨガはストレスの軽減に効果があると言われていますが、
それは呼吸法がベースにあります。
呼吸時に呼気を長くすると
副交感神経をより高めるということがわかっています。

気持ちがリラックスしないときに
自分の気持ちに働きかけても難しい場合が多いですが、
呼吸をゆっくりしてあげることはできます。

さらに優しいストレッチをすることによって
筋肉の過剰緊張がほぐれストレス解消になります。

ストレスは万病の元

短期的に命を救うエクササイズと
+中長期的に健康であるために必要な運動を
知っていれば自分の大きな助けとなり、
周りの方を救うこともできます。

自分のためだけじゃなく
誰かのために
大事な人のために

そう思うと運動もヨガも
「それどころではない」から
昇格していくと思ってます。

光のぷろむなぁどは来年も開催予定です。
アートを通じてつながり
食を通じてつながり
防災でつながる

アート体験として
あたたかい灯を感じながらの
キャンドルヨガも行っています。


何より冬のキャンドルはとってもきれいなので
まだ日程は決まっていませんが
心にとめておいてください。

そして災害はいつ起こるかわからないので、
どうしてもこれだけは覚えておいて欲しいエクササイスと
ヨガの呼吸法をご紹介します。

簡単なエコノミークラス症候群解消エクササイズ(ショートバージョン)

簡単なエコノミークラス症候群解消エクササイズ(ロングバージョン)

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【プロフィール】
神奈川県を中心にヨガイベントやプライベートセッション、オンラインレッスン、少し遠出をしてヨガリトリートを行っています。

ヨガに出会ったのは17年前です。

40代からヨガのインストラクターになり、いろんなところで教えていましたが、機会があって日本最大のヨガイベントヨガフェスタの企画でパークヨガができることになりました。

広々とした海の見える公園で、普段レッスンに来てくださる生徒さんたちがとても楽しそうで、とても気持ちよさそうで、その場でお友だちができているのをみて、ああこれはすてきだなと思ったのです。

日常の生活と自らを切り離して、自然とともに過ごす時間、その空間でのヨガは解放的で呼吸が深まりやすく、マインドフルネスな時間となります。

そして自然に隣の人に話しかけたり自然に仲良くなる。

もちろん仲良くなっても、その場の一期一会を楽しむのもすてきなこと。

おうちでパジャマでも受けられるオンラインヨガと直接お会いしてのヨガリトリートはどちらも違うようで、ヨガと親しむにはとてもよいツールだと思っています。

ヨガイベントは月一回程度

宿泊型のリトリートは大体年4回ほど開催しております。

パークヨガ、ビーチヨガ

みんなでごはんを作って食べるキャンプ場でのヨガなども人気で、

いろんなシーンで楽しんでいただいています。

ヨガ歴17年

ヨガ講師8年

○RAKUYOGAオンライン代表

○Ananta〜よもぎ蒸しモリンガ蒸し温活サロンオーナー

○キャンドルヨガイベント音灯瑜伽主宰

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