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《速報・伊勢原市特集》ー 今年も大山で登拝門が放たれる ー 夏を導くお花講の開門の儀が7月27日(土)阿夫利神社下社で執り行われた 

日本橋お花講が取り仕切る、伊勢原市大山の夏を知らせる開門の儀が、7月27日、青空のもと、阿夫利神社下社の登拝門で行われた。
元禄の時代から今に続く大山講の一つである日本橋お花講。実に300年以上の歴史があるとも言われている。

お花講のメンバーは前日から宿坊かげゆに集まり、山頂まで登山をする深夜出発組、阿夫利神社下社を目指す早朝出発組、そしてケーブルカーを利用して阿夫利神社下社を目指す組と、各々のペースで宿を出て儀式に参列した。メンバーが全員集まった午前9時頃、講元である大野泰昭さん(株式会社石黒製作所 代表取締役社長)が鍵を開け、登拝門が放たれた。
門の先に急こう配の石段が連なり、「散華、散華、六根清浄、散華だ、散華だ、六根清浄、お山は晴天、六根清浄」の掛け声とともに、お花講の一行が山に入る。それを合図に大山の夏山登山が始まるという習わしだ。

※現在は一年を通じて門は開かれているが、お花講の開門の儀の伝統は厳粛に受け継がれている。

下社拝殿で行われた正式参拝の様子  

総勢60名のお花講は幅広い年齢層のメンバーで構成される。女性や子ども多く含まれるのが特徴である。

阿夫利神社下社からの絶景。

夜明け前に宿を出発し、ご来光の山頂を目指す登山メンバーには、女性や外国人の姿もあった。
なんとこちらの女性は、足袋で山頂まで登ったという。昨年に続いて、今回の登山ではスイス人の叔父とともに、見事山頂に到達。阿夫利神社下社で執り行われた儀式に参加した。

お花講を取り仕切る講元 大野泰昭さん (㈱石黒製作所代表取締役社長)

下記は、日本遺産特集 伊勢原市特集 大山開門の儀 お花講KIDSの夏休みと題した映像。

伝統の漆塗りのお弁当箱 儀式の後に宿坊かげゆで準備されたお弁当をお花講のメンバーがいただくのが昔からの習わし

(動画でのお花講の紹介補足)
2025年7月27日 大山の夏を告げる開門の儀が伊勢原市大山の阿夫利神社下社の登拝門で行われた。
この儀式を取り仕切る日本橋お花講は、江戸時代から続く講(グループ)の一つである。
今回の動画は、日本遺産特集にちなんだ(2025年4月から2026年3月まで伊勢原市特集を組んでいる)TABITO Japan報道の一貫で、大山開門の儀に合わせお花講の子どもたちをクローズアップした内容。 

《日本橋お花講について》
日本橋小伝馬町界隈の職人(指物師や家具関係の職人集団)を中心に組織された「お花講」。
江戸中期の元禄の時代から300年以上続いているとも言われている。
現在は東京を中心として総勢60名のメンバーが前日(7月26日)から宿坊かげゆに集まった。
※先導師旅館 景弓(かげゆ)旅館

古くから開門の儀を前に山頂を目指した一行は、現在はそれぞれのペースで儀式に合わせて、阿夫利神社下社を目指す。
山頂でのご来光に合わせて、7月27日午前2時に旅館を出発する組。
5時、6時に出発し、阿夫利神社下社まで登山する組。
そしてケーブルカーを使って下社に到着する組。
かつては女人禁制で入山することのできなかった大山も、現在の講では女性や子どもも多く見受けられるが中でもお花講はその代表と言える。
伝統の中にも変容を受け入れながら講の文化を現代に育んでいる。
開門の儀の様子 午前9時に下社下の広場に隊列を組み「散華、散華、六根清浄、散華だ、散華だ、六根清浄、お山は晴天、六根清浄」と唱えながら登拝門へ向かう。
神主のお祓いを受け、講元の手により鍵が解かれ、門が放たれる。
再び六根清浄を唱えながら階段を登る。 儀式は続き、下社拝殿で正式参拝が行われ、倭舞、巫子舞を奉納する。
現在、お花講を題材にしたドキュメンタリー映画を別途製作中。
ドキュメンタリー映画祭出品予定 ※当映像は、TABITO Japan伊勢原市特集の大山開門の儀の報道目的のもので、ドキュメンタリー作品とは異なります。
音楽 中村仁樹プロデュース (和太鼓・津軽三味線・篠笛の生演奏録音)
TABITO Japan企画 「蒼のトキ」コンサート開催予定 8月23日(土)海老名市文化会館 https://www.ebina-bunka.jp/event/42464/
TABITO Japan日本遺産ナビゲーター 蓮 (尺八・中村仁樹)

《協力》
日本橋お花講
株式会社石黒製作所 https://www.pla-part.com/ 

宿坊かげゆ https://www.kageyu.com/
大山阿夫利神社 https://www.afuri.or.jp/
宿坊旅館かすみ荘 http://ooyama-ryokan.com/old/accomod/kkryokan/kasumi/kasumisou.htm
伊勢原市役所商工観光課、伊勢原市役所文化財課 https://www.city.isehara.kanagawa.jp/

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