世界水準のオールシーズン型マウンテンリゾート白馬村
TABITO冬の備忘録【白馬村】あわ雪を追って(前編)
ー姫川~青鬼村の雪景色をお届けしますー
コラム:盛島さつき
ここは長野県北安曇郡白馬村。
初めての白馬村訪問は、白馬村ナイトデマンドタクシーの出発式にプレス参加した2023年12月16日。
「高地の冬の夜を侮ってはいけない」という教訓を得つつも、北アルプスの絶景やインバウンド観光で賑わう村の朗らかな雰囲気に魅了されっぱなしの貴重な取材旅行となりました。
この1年は、とにかく機会を作って、白馬村に通う。そう決めたのはそれより3か月ほどさかのぼる、2023年の9月頃。
全国の観光地をリサーチしながら、関東・東北を中心に候補地を8エリアほど挙げ、最終的に3エリアにまで絞りました。
様々なビジョンが折り重なりながら、サスティナブルツーリズムに合致するという根底だけは崩さないよう、願わくば、雪山のリゾート地の1年を追いたいというビジョンで、TABITOの「暮らしと地続きになった新しい価値を提供する旅」というテーマを探し求めていました。
たどり着いた場所こそが、白馬村だったのです。
多少の見切り発車も否めませんが、初めての取材までに複数の知人の意見も聞ききつつ、白馬村について調べていくと、どうやら予想以上に魅力的なコンテンツが揃っていそうではありませんか。
そして初回の訪問で、長期取材の根拠が白馬村に実に多く点在していることを契機づけに、計画の実行を決めたのでありました。
中でも筆者が興味をもったのは、独自路線で構築される白馬村ならではの地域創生のプロセスです。主にTABITO注目の点は3つありました。
海外の山岳リゾートを想像させる、北アルプスの美しい絶景の画角に、「胸ときめいた!」
何といっても、白馬岩岳マウンテンリゾートが世界に発信した、この大絶景のパノラマは、筆者にとっても、白馬村長期取材のプロローグとなったのでした。
TABITOでは、白馬岩岳マウンテンリゾートの取り組みと、観ても体験してもウェルネスに溢れるアクティビティの数々をご紹介して参りますが、今よりさかのぼること4年前の2020年。すでに様々な目的でこちらの施設を利用させていただきたいと願った経緯がありました。
マウンテンハーバーの先に広がる、北アルプスのパノラマの映像をSNSを介して初めて見た瞬間、「ここに行きたい!」そう強く思ったのです。そんな人はきっと私だけではなかったはず。
おかげ様で、ご縁が繋がり、白馬村長期取材の対象施設とさせていただくことが出来ました。
更に嬉しいことは、2023年12月の初回取材の記事以降、TABITOで扱わせていただく「白馬村」の話題は軒並み人気を博しており、中でも白馬岩岳マウンテンリゾートの施設を詳しく紹介してほしいというご要望もいただいています。
観光事業者を中心とした有志の勉強会のメンバーの間でも、話題に上る注目の施設です。
独自路線で切り開く、世界レベルのオールシーズン型マウンテンリゾート白馬村。環境を守りながら白馬の魅力を創出。
白馬村は、そもそもサスティナブルな取り組みについても力を入れている地域です。白馬ならではの地域資源を活かし、大自然の魅力を伝えるのはもちろんですが、気候変動の問題に直面する白馬村の未来のあり方について、地域住民はじめ多様なバックグラウンドを持つ人が共に話し合う地盤が形成されているようです。
白馬の自然、環境を守ることを含めて、白馬村がインバウンド観光で発展を続けるか、TABITOの視点を交えて、紹介していきたいと考えています。
インバウンド観光で課題となっていた交通改善。白馬村の観光MaaSはTABITO注目の成功事例
取材を開始する直接のきっかけとなったのが、このMaaS(技術提供:SWAT Mobility Japan 株式会社)。
TABITOがサイト立ち上げ当初から力を入れているMaaSについて、インバウンド観光で課題となった交通改善の取り組みで、「HAKUBA Do」が実証実験を経てまさに実用化に進むタイミングだったのです。
白馬村の観光MaaSに関する関連記事は、下記をご参照ください。
さて。随分と、前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題です。
今回コラムとしてご紹介させていただくのは、過ぎ行く冬の白馬村、雪の絶景です。
全国的に雪の少ない、2023年のウィンターシーズン。白馬村も暖冬の影響で、2024年の年明けもスキー場の雪は十分とは言えなかったそうです。
それが2回目の取材として、3月の旅程が決まってほどなくしての大雪の予報。しかし、当初予定していた取材目的がかなわなくなる内容もありましたが、それでも1年後に使用する白馬村のウィンターシーズンの風景写真、景観写真を撮るには絶好の機会ともいえるのです。
ということで、今回もまた、3泊4日の白馬村滞在を実行いたしました。
大雪から一夜明け、取材2日目の白馬村。午後にはやむ予報も、雪は降っては止みの繰り返しでした。
滞在先のホテルから見渡す北アルプス連峰のてっぺんは、まだすっぽりと雲をかぶっていました。
空模様は実に怪しい・・・。
それでも何とかタクシーを手配することが出来ました。
道中、タクシードライバーの方に、白馬村について四季折々の魅力やとっておきの観光情報を教えてもらいながら、
青鬼村を目指します。
何ということだろう。
目的地へ近づくほどに、空が晴れ渡っていく。
私って、晴女だった?!
いいえ、どちらかというと、雨女だったはず。
どちらかというと、高確率で旅行やイベントの度に、雨嵐。
とかく雪に関しては、縁が深いのでありました。
成人式に大雪だった年代で(余談ですが確かその20年後の成人式も、これまたどうしたことか、大雪だったという・・・)
学生時代から、スキーの合宿や雪国への旅行の度に、大寒波にあたって滞在先で延泊を余儀なくされ、いまだに大雪の話題に事欠かないのでありました。
最近で言うと、2022年の同長野県のグランピング施設での撮影時。
グランピング施設開業以来の大寒波とのこと。それを施設ドームの中で過ごすという、特別感極まりない体験をしたのでした。
しかもグランピング施設滞在だったためドーム内にはトイレがありません。
どうするかというと、本館のトイレまで雪をかき分けて行くわけです。
大雪の降りしきる真夜中に、どうしても行きたくなり、ドームの扉を開くと、そこに広がるのは、何も見えない真っ白な世界。
トイレに行く為に、ホワイトアウトで遭難するんじゃないかと思ったり。(ちなみに、かなり往復に時間を要しましたが、無事トイレに行って戻ってこれました。)
とにもかくにも、それくらい冬の旅にまつわる大雪体験のエピソードの持ち主なのでした。
そんな筆者にとって、青鬼村方面に進むにつれ、明るく晴れ渡っていく空には感動すら覚えます。
ー姫川ー
その空の青を反射する美しい水面の輝きが視界に広がりました。
水面に雪や薄い膜となった氷を浮かばせながら、深い碧と青色を混ぜながら穏やかに水面を揺らしています。
しばし車を止めてもらって、撮影タイム。姫川第2ダムのほとり周辺を少し散策しました。
こちらは、赤いアーチがチャーミングな鉄橋。雪をかぶっているところもなかなかにいい。通橋(かようばし)というそうです。
青鬼村 (長野県北安曇郡
地域の概要 (転載:信州棚田ネットワーク )
白馬岳をはじめとする北アルプス後立山連峰を有するリゾート地、白馬村。
棚田のある青鬼集落は、白馬村北東部に位置する山村集落です。
江戸時代後期から明治時代にかけて建築された茅葺き屋根(鉄板被覆)の家屋や土蔵が軒を連ね、今も住民が生活を営みながら、歴史ある風景を残しています。
2000年(平成12年)に、家屋や土蔵、青鬼神社や石仏群といった史跡、山林、堰(用水路)、棚田を含む59.7haが、文化庁の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。
----お願い----
住民が日常の生活を送る小さな集落です。
青鬼棚田を見学の際は、住民の生活に支障をきたすことのないよう、見学マナーにご留意ください。
特に民家や田んぼのあぜ道に侵入したり、ごみを散らかすことのないよう、ご理解ご協力をお願いします。
駐車場は集落入口の駐車場所を、トイレは「お善鬼の館」をご利用ください。
青鬼村集落に到着しました。
雪が解けたら、この雪景色の下に広がる棚田を撮影したいと思います。
太陽の日差しが雪に反射し、青鬼村は、辺り一面輝いていました。
大雪のせいか、この日は目的地の「お善鬼の館」という資料館が施錠されたままだったようで、撮影をしている筆者に気づいた住民の方が、わざわざ筆者の到着に間に合うように「お善鬼の館」を開けてくれました。
「沢山、青鬼をPRしてね。」去り際に、そんな風に声をかけてくれました。
青鬼村は観光地ではなく、一般の集落にあたる地域のため、村の方や役場の方と相談しながら、本格的に取材に入らせていただきたいと思っています。
美しい棚田の田植えシーズンから、詳しくご紹介させていただく予定です。
↓こちらは、3月の撮影した素材を繋いで動画です。
ぜひご覧ください。(TABITOスポーツチャンネルスタート!チャンネル登録よろしくお願い致します♪)
ちなみに、音楽は、作曲家・編曲家の松崎陽平さんが、作ってくださったオリジナルです。
※こちらの音源は、oto to hikariの照明PV他にも使用する予定です。
【白馬村冬の備忘録】あわ雪を追って(後編) ー白馬岩岳スノーフィールドの雪景色をお届けしますー に続く
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